ソフトな忘却力(21) gcc、デフォルト設定でのNaN、INF、デノーマル数の挙動

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Joseph Halfmoon

昨日の別件投稿にてRISC-VのFPUでのNaN、INF(無限大)、デノーマル数などを再び扱いました。「そういえば」いつも使っているGCCコンパイラでそれらヤバイ奴らはどんな挙動をするんでしょうか?普段、あまり浮動小数点数を使わぬので、実機でやってみることにいたしました。

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ぐだぐだ低レベルプログラミング(56) RISC-V、浮動小数点数のClassify命令

fclassEC
Joseph Halfmoon

また、メンドクセー命令が出てきました。浮動小数点数のClassify命令です。無限大、デノーマル、NaNといった訳ありのモノドモを識別する命令。勿論、普通の(ノーマル)な数はノーマルと分類します。浮動小数点素人の私にはNaNの2種類あるビットパターンなど皆目見当がつかないです。

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データのお砂場(22) R言語、PlantGrowth、植物の成長実験、無味乾燥?

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Joseph Halfmoon

このところ「植物」関係のデータが多い気がします。こちらはR言語のサンプルデータセットをABC順(大文字先)で端から試してみているので他意はございません。毎度、Rの処理からすれば蛇足な背景などを調べて一人悦に入っておりました。面白いので。しかし、今回は植物のデータですが無味乾燥(データは乾燥重量)。

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部品屋根性(66) いまさらレベル変換おさらい1、3.3Vから5Vへ単方向

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Joseph Halfmoon

今回はロジックIC、といってもレベル変換のために汎用ロジックICをおさらいしたいと思います。想定は3.3V系のデバイスから5V系への単方向の信号伝達です。実験してみたのは74HC04、74VHCT04、7S14F、全てインバータです。改めて波形を見てみると、いろいろある気がしないでもない。

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MLのお砂場(3) ML業界のHello world? irisデータセットをのぞく

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Joseph Halfmoon

一般的なソフトウエアであれば最初の1歩は Hello world が定番です。業界?によって違いがあり。マイコン業界では「Lチカ」、ディープラーニング業界では「MNIST」と。さしづめML(機械学習)業界?では「Iris」でしょうかね。今回はscikit-learn「内蔵」のIrisデータセットをのぞいてみます。

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MicroPython的午睡(63) ラズパイPico, DTMFトーン生成IC制御その2

DTMFsignal
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前回、懐かしの三洋電機製LC7366NをラズパイPicoのMicroPythonから制御してDMTFトーン(プッシュホンのピポパポ音)を発生してみました。1音、それも波形のみ観察でした。今回はスピーカを取り付けて16音全てを「聞いて」みたいと思います。耳で聞くのは良いけれど、トーンをデコードしてくれる相手がいないです。

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忘却の微分方程式(40) 反復練習4、行列の列ベクトルへの分割と変形

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Joseph Halfmoon

今回は行列を列ベクトルとして分割です。しかし列ベクトルと言われて引っ掛かりました。今までのところリストをそのまま行ベクトルとしてみなして処理をしてきています。Maximaで列ベクトルにするのはどうしたら良いの?調べてみたらモジュールのロードが必要でした。eigenとな。もろ線形代数っぽい?

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手習ひデジタル信号処理(28) Weaver変調器による周波数シフタその1

WeaverDrawEC
Joseph Halfmoon

前の3回はヒルベルト変換フィルタを使った周波数シフタだったですが、今回から、Weaver変調器による周波数シフタです。Weaverって何(誰?)と問えば、高名な(当然知らないとモグリ的な)発明者の御名前であったです。原理をなぞるのに三角関数の計算が必要。霧のかかった頭をMaxima様がお救いくださります。

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連載小説 第77回 4ビットAI内蔵 “詠人舞衣子” の思い出

Maiko Yonbito
Momoe Sakurada
ペンネーム
桜田モモエ

<これまでのあらすじ>

サイコーエジソン株式会社の詠人舞衣子(よんびとまいこ)です。訳あって4ビットAIを内蔵しています。心理学科卒文系女子ながら先端技術製品のICを販売する米国現地法人のSS-Systemsへ赴任しちゃいました。運命の人、倫ちゃんと結婚して、仕事も生活も半導体事業も絶好調ですよ。SS-Systems Inc設立後、もう10年になろうとしていました。

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うさちゃんと一緒(4) Rabbit 4000 対 Python Scapy

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Joseph Halfmoon

前回はRabbit4000からラズパイに向かってPingかけるのを、ラズパイ上のWiresharkで覗き見してました。今回は、Rabbit4000とパケットをやり取りするトイメンとして、Python上のScapyを使ってみます。これでEthernetの両側をパケットレベルでプログラムできる筈。

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お手軽ツールで今更学ぶアナログ(83) 定電流源、やっぱりキモはゼロゲインアンプなのよ

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Joseph Halfmoon

「アナデバ社(ADI社)のWeb記事『StudentZone』を初回からすべて読む」の今回は2021年1月号です。とうとう2021年までたどり着きました。前回前々回とゼロゲイン・アンプでしたが、今回は「定電流源」、しかしてその実体はまたもやゼロゲイン・アンプです。それだけ大事だ、ということですかね。

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SPICEの小瓶(4) SPICE NETLIST(テキスト)の読み込みと表示

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Joseph Halfmoon

別件でDC解析をするのに、またLTspiceの日本語ヘルプを読んでいて思い出しました。テキストのSPICEネットリスト。LTspiceを使っていると回路図描いてシミュレーションというパターンなので忘れてますが、SPICEそのものはテキストベースのプログラムでした。回路図エディタや波形ビューワはフロントエンドのGUI。

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ブロックを積みながら(60) Node-RED、乱数生成器、randomノード

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Joseph Halfmoon

前回は一種のフィルタともいえるsmoothノードでした。つい「調子」にのって別投稿にてsmoothノードのフィルタの特性を伝達関数から考察したりもしてしました。今回は乱数生成、randomノードです。乱数生成は伝達関数以上に奥深くて、そこに命を懸けている人も居るとか居ないとか。知らんけど。ここは深みにハマらぬよう「さらっと」行きたいです。

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モダンOSのお砂場(40) Mbed OS6、EventFlags、便利なお知らせ

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Joseph Halfmoon

前回ConditionalVariableをヤバイなどと言ってしまいましたが、どうもそんなこと無いみたいです。メモリの使い方がOS2とOS6で違うだけだったみたい。ボードもOSも「2種併用中」で混乱してました。さて、今回はEventFlagsです。スレッド間、あるいは割り込みサービスルーチンからイベントを他に簡単に伝えることができるもの。

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