SPICEの小瓶(7) standard.bjt、書き換えちゃって大丈夫なの?

Joseph Halfmoon

このところBJT使った実験が多いので、常備菜ということで定番の2SC1815(東芝製品はとっくの昔にディスコンなので海外製の互換品)を少し仕入れました。これまた定番の問題は、LTspiceのライブラリに2SC1815のモデルが含まれていないことかと。ネットを調べるとその対処方法も多数見つかるのですが、ちょっと?

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ネット上には出所不明(失礼)のSPICEモデルが多数見つかるのです。ないよりマシ?自己責任で使うのは問題ないかと思います。それに単なるテキストです。よりよいシミュレーション結果を求めて自己責任で書き換えて使うのもアリでしょう。アナログ素人の私はモデルパラメータをちゃんと理解してはいないので、自分ではよう書き換えできん、と思っとりますが。

灯台下暗し、私の場合、DOSの時代から継ぎ足しCOPYしてきているディスクの肥やしのファイル群の中に、2SC1815(NPN)と2SA1015(PNP)の両トランジスタのSPICEモデルを発見しました(それも複数、パラメータが微妙に異なります。)とりあえずそれを使えばよいかと(使う前にアリガチな特性をシミュレーションしてデータシートと比べてみた方が良いかもしれませんな。手元にあったというだけでこれまた出所不明。かなり古いものなので、もしかするとオリジナルの東芝版?)

※なおビジネスとしてマルツ殿がSPICEモデルを販売されているようです。ちゃんと2SC1815のモデルもありました。リンクが以下に。部品代程度のお求めやすい価格で出処進退明らかなモデルが手に入ると思えば安いものかと。知らんけど。

【SPICEモデル】東芝 2SC1815[PSpice 1.0]【2SC1815_CD】

しかしWeb情報みている内に気になった件がひとつ。ヒットしたほぼ全てのページで LTspice の lib/cmp フォルダ配下の

standard.bjt

ファイルを書き換えてモデルを追加していることです。確かに上記ファイルを書き換えれば、Pick New Transistorボタンから開く Select Bipolar Transistorウインドウの中に2SC1815も表示されるようになるはず(冒頭アイキャッチ画像のウインドウ。)

でもね、大丈夫なの?とちょいと不安に思ったんであります。というのは、LTspiceのライブラリ、たまにアップデートかかります。起動時にxx日アップデートしてないからアップデートする、みたいなメッセージがでますな。アレです。手元のLTspiceでは、つい数日前にアップデートかかっていたような。

見れば standard.bjt ファイルも更新されているみたい。更新のときに diffとってmergeのようなメンドイことはしているようには思えないので(多分、古いファイルをリネームして残してはくれているみたい)、更新かかると記入してあった筈のモデルが一覧から消えるのではないかと想像。バックアップから単純にファイルを戻すと折角の最新の更新内容の方が消えてしまうっと。結局、更新されたら忘れずに merge しないと、使えていた筈のモデルが無い、ということになってトホホな事態になりそうな気がします。

とりあえず、私は追加のモデルは mylibに入れて個別参照する保守的運用でお茶を濁しますです。

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