定番回路のたしなみ(5) CでACカップリング、Rでバイアス電圧設定、よくやる?入力信号整形

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Joseph Halfmoon

最近のマイコンは3.3VのIO電圧の品種が多いです。マイコンのADコンバータ端子に入力するアナログ信号なども0V~3.3Vの範囲に収めないとなりませぬ。しかし古典的なアナログ信号は0Vを中心に正負両側使用。そういう信号を「変換」するときによく使うんじゃないかと思われる回路をたしなんでみます。意外と奥深い?のね。
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モダンOSのお砂場(61) Keil Studio Cloudへの自動変換、赤でもビルドでき

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年末で閉鎖のArm Online Compilerの移行方法の1番手はKeil Studio Cloudへの自動COPYです。COPY成功しても古いAPIを使っていると新しいAPIで動作しているKeil Studio CloudのIDE上はエラーが出る件(けれどビルド可能)、一番ボロボロだったケース、ご参考まで。
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ぐだぐだ低レベルプログラミング(95)ARM64(AArach64)、ロードストア命令その6

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今回からストア命令に入ります。前回までのロード命令に比べるとお楽です。ロード命令で既にやったからということで面倒なアドレシングモードをパスしてしまったせいもあります。しかし何と言っても符合について考える必要ないのがうれしいです。ストアするときはデータ幅さえ指定すりゃよいと。 “ぐだぐだ低レベルプログラミング(95)ARM64(AArach64)、ロードストア命令その6” の続きを読む

SPICEの小瓶(14) 異常発振させテ~。わざわざ使っちゃイケない領域を使ってみる。

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Joseph Halfmoon

別シリーズ記事でマルチバイブレータをLTspiceしていて「初期値与えてやらない」とうまく発振開始しない件に遭遇しました。今度はYou Tube番組でオペアンプを発振させないためのテクをお教えくださっているものに遭遇。「発振させたくないのに発振しちまう」ところをむやみとやってみたくなりました。天邪鬼ね。 “SPICEの小瓶(14) 異常発振させテ~。わざわざ使っちゃイケない領域を使ってみる。” の続きを読む

忘却の微分方程式(75) 反復練習38、部分積分、「xxじゃない」と言っておきたいです

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Joseph Halfmoon

前回は置換積分法をつかってなんとか積分。今回は教科書の部分積分法の例題。こちらは部分積分など考えずとも integrate 一発で積分可能。しかし事前の assume 必要デス。いままで assume は「>」とかばかりでしたが、「xxじゃない」not equal はどう書いたらよかったんだっけ?「!=」じゃないし。
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MicroPython的午睡(84) STM32版、Timer1入力キャプチャで周波数測定

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Joseph Halfmoon

MicroPythonの場合、タイマのPWM出力機能をサポートしている処理系は多いですが、タイマの外部入力機能をサポートしている処理系は少ないように思います。しかしSTM32用の処理系の場合、入力機能もいくらかサポートされています。今回は入力キャプチャ機能を使って外部から与える信号の周波数を測ってみたいと思います。 “MicroPython的午睡(84) STM32版、Timer1入力キャプチャで周波数測定” の続きを読む

データのお砂場(61) R言語、lh、血中黄体ホルモン濃度の時系列変化とな?

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Joseph Halfmoon

R言語付属のデータセットをアルファベット順(大文字優先)で眺めてます。今回のデータセット名は lh。luteinizing hormoneの頭文字みたいです。私にはまったく知識のない分野であります。正直、サッパリわかりませぬよう。そして頼りの処理例もなし。どうしたらよいの?テキトーに「処理」してみました。いいのかそんなことで。 “データのお砂場(61) R言語、lh、血中黄体ホルモン濃度の時系列変化とな?” の続きを読む

ソフトな忘却力(26) GMP、The GNU MP Bignum Library

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Joseph Halfmoon

単精度浮動小数点数ですら恐れ多くて使えない、しがないマイコン屋にとっては多倍長精度演算ライブラリなどはまずは無縁な存在であります。しかし稀にその名を目にすることがあります。何かの事情でソースからgccをビルドしなけりゃならないときでしょう。gmpを使えるようにしておいてね、と言われます。たまには使ってみたいもんデス。

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連載小説 第111回 4ビットAI内蔵 “詠人舞衣子” の思い出

Maiko Yonbito
Momoe Sakurada
ペンネーム
桜田モモエ

<これまでのあらすじ>

サイコーエジソン株式会社の詠人舞衣子(よんびとまいこ)です。訳あって4ビットAIを内蔵しています。心理学科卒文系女子ながら先端技術製品のICの営業に携わっています。米国現地法人のSS-Systemsを経て、今はミュンヘンにあるヨーロッパ現地法人のEdison Europe Electronics GmbHに勤務しています。世界中で携帯電話の普及というビジネスの波が起こっていました。我々の半導体製品もその波に乗って大忙しです。そこへ液晶表示体と水晶製品のビジネスも統合され、更に大忙しです。そんな中、私にもとうとう子どもが授かって・・・。 “連載小説 第111回 4ビットAI内蔵 “詠人舞衣子” の思い出” の続きを読む

お手軽ツールで今更学ぶアナログ(131) BJTでマルチバイブレータ その2

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Joseph Halfmoon

「アナデバ社(ADI社)のWeb記事『StudentZone』を初回からすべて読む」の2022年7月号の実習2回目です。バイポーラトランジスタで作る「マルチバイブレータ」がテーマです。今回はほぼほぼ双安定マルチバイブレータ、すなわちフリップフロップの回。ハイかロウか、ハイロウハイロウ。なんじゃらほい。

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やっつけな日常(48) RustにいればRustに従え、融通の利くprintln!

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Joseph Halfmoon

Rustは型に厳格といいつつ「意外と融通を利かせて」くれるような気が(個人の感想っす。)それはコンパイラが厳格に管理している(変なことはできない)ために可能な技?なのかもしれませぬが。今回は「融通が利く」println!と「融通が利かない」assert_eq!を比べながら実験してみたいと思います。どちらもマクロだね。
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ブロックを積みながら(97) Node-REDでJSONataの練習その2

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Joseph Halfmoon

JSONからのデータ抽出や変形に威力を発揮するJSONataの練習に戻ります。今回はJSONataの関数のうち数値データを処理するものを実験するつもりです。まずは一番やりたかったタイムスタンプ「数値」(Unix Epoch)からの変換機能を体験。タイムスタンプの各種変換はJSONataにお任せするのが正解?

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手習ひデジタル信号処理(63) Scilab、差分方程式を直接計算、1次IIRフィルタ

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Joseph Halfmoon

前回前々回とScilab上で伝達関数から周波数応答を求めるのを練習していました。しかし、そういえば、ということで考えてみると差分方程式が与えられているのであれば、差分方程式から直接、時間応答が求まるのを練習してないじゃん、と。今回はそこんトコロを練習してみます。

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定番回路のたしなみ(4) 555、アナログタイマICでパルス・ポジション変調器とな?

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Joseph Halfmoon

前回はNE555(実際はCMOS版のLMC555)でアナログPWM波形を生成してみました。今回はあまりその言葉を聞かないパルス・ポジション変調です。ぱっと見はPWMに似てますがトリガのかかる周期自体が変調入力に応じて変動するもの。回路的には前回単安定、今回のが非安定です。
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