OPアンプ大全を読む(7) 第2章はほぼ「電流帰還形アンプ」なのね。後日リベンジ目指し撤退。

Joseph Halfmoon

前回ようやく第2部第1章を読了(第1部は難しいのでお楽しみにとってあります。)今回からは第2部第2章、と意気込んだところが一気に第2章を突き抜けてしまいました。第2章は「基本的なOPアンプの回路構成」を説明する章と思いきや、ほぼ全編「電流帰還形アンプ」の解説、それも真空管の回路に遡るであります。

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原著はOp Amp Applicationsという書物だったらしいです。

電流帰還形アンプ

今回の第2部第2章では偉大なお名前が登場します。Frederick E. Terman先生。シリコンバレーの電子デバイス産業で仰ぎみられる巨頭のおひとりです。日本じゃターマン・オシレータ(ターマン発振器)という回路で有名。遥か40年ほど前、私のご同僚の一人に「ターマン」と問いかけたら「オシレータ」と答えられました。その印象強烈。ターマン先生がお亡くなりになったのは1980年代ですが、主要なご業績は真空管時代のものだと思います。

実は、私、写真集を持っているのです。美人のオネーサンとか一切出てこないムサイおやじどもばかりの(さーせん。)1980年代にシリコンバレーにて購入した一冊。その中にターマン先生のお姿もドーンと載ってました。その仰ぎ見るTerman先生がカソード(勿論、真空管の)へ電流フィードバックをかけた(太平洋戦争前の回路みたいっす)のが、電流帰還形アンプの嚆矢である、といったような解説がなされます。真空管の回路にドキドキ。偉大なターマン先生の御慧眼に恐れ入るばかり。

だいたい、アナログ素人、年寄とはいっても電流帰還形のアンプなど使ったことがありませぬ(もしかすると忘れているだけかも。)手元在庫をみてみましたが、電流帰還形アンプなど姿も無し。せめて実験できるようにサンプルでも手に入れてからリベンジ、と。今回はこれまで。

ということで第2章第2章は一応最後まで読みました。中身はすでに忘れた?

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