トホホな疑問(6) なぜハング、cuda-gdb

このところ、Jetson Nano用のOSイメージに最初から含まれているJetPackの中のツール類をあれこれ当たってみているのですが、ハングしました。デバッグに必須

cuda-gdb

です。これがハングしているのではデバッグもままなりません。いろいろ調べた結果、動くようになったので書き留めておきます。ま、ちゃんと調べずにとりあえず使ってみて、問題起きたらようやく調べるという、泥縄式がまずい、という自覚はあり、しかし、やめられまへん。 “トホホな疑問(6) なぜハング、cuda-gdb” の続きを読む

AIの片隅で(15) nvccとgprof, oprofile

前回はJetson nano上で nvprof を使い、GPU実行部分のプロファイリングをちょっとだけ触ってみました。しかし、本来はCPU部分のプロファイリングもできる筈の nvprofですが、このプラットフォームではCPUのプロファイリングは駄目だと警告がでます。そこで、CPU部分のプロファイリングについては nvcc生成のCUDA使用の実行ファイルを、定番のgprof と oprofile の2つでプロファイリングしてみました。 “AIの片隅で(15) nvccとgprof, oprofile” の続きを読む

AIの片隅で(14) Jetson Nano、nvprof

Jetson Nanoを使っていくために、大事な

/usr/local/cuda (私の環境では実体は /usr/local/cuda-10.0)

の中のコマンドなどについて順に実際に動かして確かめておこうと思い立ちました。一番といえばやはり nvcc でしょうが、サンプルプログラムをコンパイルするのに既に使っているし、かといってその機能を網羅しようとしたりすればどれだけかかるか分かりません。今回は、使う人は使うけれども、使わない人は使わないんじゃないかと想像する、

nvprof

から動かしてみることにいたしました。コマンドラインのcuda用プロファイラですね。

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AIの片隅で(13) Jetson NanoでLチカ

前回、AI業界の “Hello World!” である MNISTをやってしまったので、遅ればせながらマイコン業界の “Hello World!”である Lチカを Jetson Nanoにもやっていただくことにいたしました。128個のCUDAコアをもつJetson Nanoには恐れ多い仕事ですが、エッジでAI狙いのJetsonですからIOくらい制御していただいても文句は言いますまい。 “AIの片隅で(13) Jetson NanoでLチカ” の続きを読む

AIの片隅で(12) Jetson NanoでChainer

前回は Jetson Nanoを立ち上げて CUDA が使えることを確認いたしました。今日は、CUDAにそれらしいことをやらせたい。やっぱりAIネタですね。それであれば、既にOSイメージに含まれている

NVIDIA JetPack SDK

というライブラリを使うことになります。JetPackには肝心のCUDAも含まれているので勿論使わせていただくのですが、こちらはこちらで、以前 Raspberry Pi にChainerをインストールし、人工知能業界のHello World! である MNIST を動かして、モデル間の速度を比べてみたりしております。そこで、 Chainer+MNISTの組み合わせで Raspberry Piと速度を比べてみました。 “AIの片隅で(12) Jetson NanoでChainer” の続きを読む

AIの片隅で(11) NVIDIA Jetson Nanoセットアップ

8月14日の投稿で、NVIDIA Jetson Nano到着、と書きました。しかし時はお盆。15日は作業を中断、本日再開であります。結論から言えば、特に大きな問題もなく、セットアップを完了し、CUDAが使えるという確認をとるところまで行えました。でも、細かい事を言えば、引っかかるところいろいろありました。 “AIの片隅で(11) NVIDIA Jetson Nanoセットアップ” の続きを読む

Literature Watch Returns(8) Jetson nano特集、トラ技2019-9月号

8月5日の投稿で、Google Corl Dev Board と NVIDIA Jetson Nano が欲しいよ~と書いてしまいました。物欲は止まりませぬ。と言っていたら、先週購入のトラ技9月号は、NVIDIA Jetson Nano特集ではありませんか。これは Jetson Nano、買うしかありません。ポチリました。到着する前にトラ技の特集を読んでおかねば。 “Literature Watch Returns(8) Jetson nano特集、トラ技2019-9月号” の続きを読む

AIの片隅で(10) Actcastベータ版リリース

昨日、Raspberry Piにカメラを取り付けたので、がぜん気になってきたものがあるのです。

Actcast

という「クラウドサービス」です。気になった理由はRaspberry PiのGPUをAIの推論に使っているらしいから。Raspberry PiのGPUはあることは知っていても、NVIDIAのCUDAのように「表立って」使っているようなケースをほとんど聞いたことないので、かなり気になってました。そうしたらちょうど、今月8月1日にActcastはアルファ版からベータ版へと進んだというリリースが。タイミングが良いな。。。 “AIの片隅で(10) Actcastベータ版リリース” の続きを読む

AIの片隅で(9) 続Chainer Tutorial Book

前回、「Chainer演習はまた明日」などと書きながら、わずかに最初の項目を実施しておったんでございます。本来ならば、本日も投稿書いている暇あったら Chainer Tutorial Bookの勉強進めろよ、とも思うのですが、とりあえず演習に辿りつくところまでは書いておきます。そうしないと忘れてしまうから。 “AIの片隅で(9) 続Chainer Tutorial Book” の続きを読む

AIの片隅で(8) Chainer Tutorial Book

マイコン関係のWeb上開発ツール、例えばArm Mbed Compilerなどをこのところ触っている時間が長いのですが、AI関係に目を転ずれば、それどころではありませんでした。凄い事になってました。勉強不足にて、Googleの ColaboratoryというWebサービス、使ったことなかったんであります。今回、ChainerのWeb上のチュートリアルに素晴らしいものがあると聞き、触ってみればGoogle Colaboratoryの上に構築されたチュートリアル用の「ノートブック」でした。貧しくてGPUも買えない私でもお試し可能な素晴らしい環境です。何といっても無料が嬉しい。 “AIの片隅で(8) Chainer Tutorial Book” の続きを読む

AIの片隅で(7)Google Home Mini来た!

数日前、「Ok Google、<ラジオ局名>」などと言えばラジオをかけてくれる例のヤツが届きました。今頃になってようやく、文明開化、な感じがします。ま、とあるキャンペーンで手に入れたものであります。シンガポールから届きましたね。スマホを使えば似たようなことできますが、電話でもないのに「人前でスマホに何か語りかける」のに抵抗を感じる年寄りにとっては、誰憚りなく「Ok Google」言えるのは何か嬉しい。こないだまでやっていたラズパイ上の MNISTが「AI業界のHello World!」ならば、AIスピーカは、

AIへの門

であります。天国への門なのか、はたまた地獄の門か?ともあれ、付き合ってみるしかありますまい。 “AIの片隅で(7)Google Home Mini来た!” の続きを読む

AIの片隅で(6)ラズパイでChainer、続々編

一昨日は、非力なRaspberry Pi 1 Model B+で『AI業界のHello World!』ことMNISTのEpoch 1を実行するのに一晩かかったわけであります。そして、新規導入の

Raspberry Pi 3 Model B+

(そのうち Pi 4 も欲しいのですがね)を取り出し、Raspbianをセットアップした暁には、早速にChainerインストールしてMNISTの学習をやらせてみると誓ったのでした。やってみました。結論から言えば、昨晩走らせたものが今朝には完了していました。やっぱり、Pi 3速い。Pi 1の20倍くらい速い(といって、まだGPUレスのパソコンの方がPi 3の50倍くらい速いのですが)。 “AIの片隅で(6)ラズパイでChainer、続々編” の続きを読む

AIの片隅で(5)ラズパイでChainer、続

「学習」はラズパイ、ましてや非力なRaspberry Pi 1 B+にやらせる仕事ではないことは重々承知の上、パソコンとの比較例としてやってみた『AI業界のHello World!』MNISTへの挑戦です。前回は、パソコンからリモートログインしていたSSH接続が切れてしまい、「折角かなり走っていた」筈のラズパイ上のプロセスが死んでしまい、結果(EPOCH1の学習時間の測定でしかないのですが)に行きつきませんでした。そこで、screenコマンドでパソコン側が落ちてもラズパイ側でプロセスが維持できるようにし、再度、実行を仕掛けたのでありました。今日みれば、ようやく結果が出てました。それがこちら。 “AIの片隅で(5)ラズパイでChainer、続” の続きを読む

AIの片隅で(4)ラズパイとWSLの上にChainer

「ラズパイでAI」の本を3冊ほど読んだので、早速、実践あるのみかと。ま、「読んだ」といっても、つらつら「眺めた」程度であります。ホントのところ、自分で計算(実際に働くのはマシンですが)してみないと記憶にも残りませぬ。実を言えば、手元には Raspberry Pi 3 Model B+ も届いているのです。しかし、長年使った(埃を被っていた時間も長い)

Raspberry Pi 1 Model B+

でどこまでやれるのか(どの辺を超えると酷いことになるのか)調べておきたいと思いました。低価格、小スペースで人気の Raspberry Pi zero と同じCPUでもあるし。。。無理やりは承知で、まずは非力なArm11機で、どこまで行けるかやってみました。

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