連載小説 第97回 4ビットAI内蔵 “詠人舞衣子” の思い出

Maiko Yonbito
Momoe Sakurada
ペンネーム
桜田モモエ

<これまでのあらすじ>

サイコーエジソン株式会社の詠人舞衣子(よんびとまいこ)です。訳あって4ビットAIを内蔵しています。心理学科卒文系女子ながら先端技術製品のICを販売する米国現地法人のSS-Systemsへ赴任していましたが、夫の倫ちゃんのドイツ転職を機に、私もミュンヘンにある現法へ異動しました。ヨーロッパでは携帯電話の普及というビジネスの波が起こっていました。我々の半導体製品もその波に乗って大忙しです。そこへ、一度は別々の職場になったと思ったトム君が緊急赴任して来ちゃいました。あら、また一緒ですねえ。うふっ。 “連載小説 第97回 4ビットAI内蔵 “詠人舞衣子” の思い出” の続きを読む

お手軽ツールで今更学ぶアナログ(110) アナログスイッチ消化不良のままA/Dへ進む

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Joseph Halfmoon

前回、手元のパーツ在庫で実験をやっつけるべく検討しましたが、結局挫折してしまいました。実験に必要なCD4007の代打に入れるようなデバイスが手元に無かったです。CD4007入手して仕切り直し。そういうわけで消化不良のまま、次月に突入と相成りました。アナデバ様2022年2月の記事とな。これがまたもたれる重さです。 “お手軽ツールで今更学ぶアナログ(110) アナログスイッチ消化不良のままA/Dへ進む” の続きを読む

お手軽ツールで今更学ぶアナログ(109) CMOSインバータでアナログスイッチの実験 その2

CD4007
Joseph Halfmoon

前回からのCMOSアナログスイッチの実験ですが、アナデバ様の参照記事ではCD4007というデバイス(遠くからみるとCMOSインバータに見えます)をご指定です。しかし手元にはCD4007の在庫はありません。今回は、変幻自在なCD4007の代打に入れるデバイスを手元在庫から選定したいと思います。 “お手軽ツールで今更学ぶアナログ(109) CMOSインバータでアナログスイッチの実験 その2” の続きを読む

ブロックを積みながら(80) Node-RED、jsonノードで文字列とオブジェクト相互変換

jsonNode
Joseph Halfmoon

今回はjsonノードです。文字列とNode-REDの主要データ構造であるJSONオブジェクトを相互変換できるもの。実用的には変換時にSchemaによるバリデーションを行えることが重要かと。でもね、面倒臭いのよSchema。今日のところは自分で自分にデータを投げつけているだけなので省略。いいのか、そういうことで。

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部品屋根性(79) Force Sensing Linear Potentiometer

FSLP
Joseph Halfmoon

20年程前「タッチ」式センサが流行った時期がありデモ・キットをよく見かけました。多くは静電容量式、中には抵抗式もあり。最近デモ・キットを見かけないのは「タッチ」が普及してフツーになったからでしょう。今回試してみるデバイスは FSRというものです。一種のタッチセンサなのですが、位置だけでなく押した力も検出できる優れもの。

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うさちゃんと一緒(18) Rabbit4000のCPUレジスタを一覧にしてみた

RegistersEC
Joseph Halfmoon

うさちゃんRabbit4000のDynamic Cのライブラリを読んでいるとインライン・アセンブラ・コードに迷いこみます。RabbitシリーズはZ80愛に溢れているCPU、Z80上位互換です。Z80のつもりで大体読めますが、時々「知らない」レジスタなどに遭遇します。今回はCPUレジスタを図にまとめてみました。

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帰らざるMOS回路(28) Icarus Verilog、ライブラリのパラメータ化

gtkwave
Joseph Halfmoon

前回、モジュールファイルの置き場所を決めたりして、作成済の部品を呼び出して使うのが便利になりました。すると即座に不満な点が出てきました。部品が「8ビット用」とかキメウチで応用が効かないことです。今回はシフトレジスタを題材にパラメタライズ、呼び出し時にビット幅を決められるようにしてみます。 “帰らざるMOS回路(28) Icarus Verilog、ライブラリのパラメータ化” の続きを読む

ぐだぐだ低レベルプログラミング(77)ARM64(AArch64)、EXTR、RORでもある

EXTR
Joseph Halfmoon

前回までのビットフィールド転送命令群と比べて今回のレジスタ抽出命令EXTRの動作は分かり易いです。エイリアスもシンプル、たった1個。ROR(右ローテイト)命令だけです。ただ、左にシフトして取り出すような操作のEXTRに対して、詰まっているデータから見ると右ローテイトに見えると。左右が時々混乱するのは私だけ? “ぐだぐだ低レベルプログラミング(77)ARM64(AArch64)、EXTR、RORでもある” の続きを読む

やっつけな日常(32) Rustに入ればRustに従え、文字列操作、おっかなびっくり その1

train_string
Joseph Halfmoon

テキトーに書いても走る(走ったように見える)言語もあれば、走る前に阻止される言語もあります。どうもRustは後者であるようです。Rustでの文字列のとり扱いを始めましたが、Cの文字列に慣れた頭でいると、いろいろ転換せねばなりませぬ。文字列を配列とみて添え字でアクセスするような方法は禁止じゃと。 “やっつけな日常(32) Rustに入ればRustに従え、文字列操作、おっかなびっくり その1” の続きを読む

忘却の微分方程式(57) 反復練習20、ジョルダン標準形への変換その1

Jordan Normal Form
Joseph Halfmoon

前回まで、「対角化」などを「それなりに手順」を踏んで行ってきました。今回のジョルダン標準形への変換はどうしようか迷いました。そのものズバリのJordan行列を扱うパッケージ diag をloadすれば、ほぼ1撃で変換できてしまう。まあ、出来ることをわざわざ刻むことも無し、お楽が一番。手順のみ確認させていただきます。 “忘却の微分方程式(57) 反復練習20、ジョルダン標準形への変換その1” の続きを読む

手習ひデジタル信号処理(49) SDRで高校野球、甲子園中継(NHK第1)受信OKよ

SDR_DUT
Joseph Halfmoon

前回までに、Arm Cortex-M4コアのSTM32F446マイコンでの「ダイレクト・サンプリングSDR実験」用フロントエンド回路が出来上がりました。これからSDRのお勉強に入りますが、初回は早速AMラジオを受信してみます。なんたって三上先生のサンプルプログラムのバイナリがあるので、書き込めば動く筈。

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データのお砂場(43) R言語、attenu、カリフォルニアの23個の地震のピーク加速度とな

Joseph Halfmoon

前回は演習用の人工データでしたが、今回は自然現象の観測データです。米国カリフォルニア州内で発生した23個の地震のピーク加速度データです。古いデータのようですが比較的デカイ地震ばかり。震源までの距離とピーク加速度の間に関係性を見出すための練習データに見えます。しかし多くの日本人は知っています。地震は一筋縄ではいかねーと。

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連載小説 第96回 4ビットAI内蔵 “詠人舞衣子” の思い出

Maiko Yonbito
Momoe Sakurada
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桜田モモエ

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サイコーエジソン株式会社の詠人舞衣子(よんびとまいこ)です。訳あって4ビットAIを内蔵しています。心理学科卒文系女子ながら先端技術製品のICを販売する米国現地法人のSS-Systemsへ赴任していましたが、夫の倫ちゃんのドイツ転職を機に、私もミュンヘンにある現法へ異動しました。ヨーロッパでは携帯電話の普及というビジネスの波が起こっていました。我々の半導体製品もその波に乗って大忙しです。そこへ、一度は別々の職場になったと思ったトム君が緊急赴任して来ちゃいました。あら、また一緒ですねえ。うふっ。 “連載小説 第96回 4ビットAI内蔵 “詠人舞衣子” の思い出” の続きを読む

お手軽ツールで今更学ぶアナログ(108) CMOSインバータでアナログスイッチの実験 その1

CMOS_RON_Schematic
Joseph Halfmoon

「アナデバ社(ADI社)のWeb記事『StudentZone』を初回からすべて読む」ついに2022年に突入しました。ようやく周回遅れ状態を解消。とはいえ今は8月、読んでいるのは1月号です。前回はデジタルなCMOSインバータをつかってアナログな反転アンプでした。今回はさらにCMOSインバータをつかってアナログスイッチの実験です。

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