Design_magne

◎磁気回路

 

◆電気回路との対比

 

電気回路
起電力V[V]
電気抵抗R[Ω]
電流I[A]
導電率σ[S/m] S:ジーメンス=1/Ω

 

磁気回路
起磁力F[AT]
磁気抵抗R[AT/Wb]
磁束Φ[Wb]
透磁率μ[H/m]

 

①磁束を生じさせようとする大元の力を起磁力といいコイルの巻数Nと電流Iの積(AT)で表す
②起磁力を磁路の長さでわったもの(勾配)は磁化される強さを表し、磁化力(磁界の強さ)といい、H(AT/m)を単位とする。
③磁束密度Bは総磁束数を断面積で割ったものである。

 

(1)同じ電流でも電路の形状が変わると、磁界の強さが変わるので、直線とかコイルとか特定の形状に限ってしか式として書けない。
一般式としては、微分形式(ビオサバールの式)でしか表現出来ない。
(2)磁束についても、磁界の強さと物体の形状が決まらないと決まらない。一般式としては<磁束=磁界の強さの周積分値>という積分表現でしか書けない。

 

電線路の形状と磁気材料の形状によるので、一般式としてまとめて表現することは出来ない。

 

_◇実働状態でのコアの磁束密度を決める式
⊿B =((V * t)/(N * Ae)) * 10^8
N:コイルの巻き数
V:印加電圧
t:コイルに電圧を印加している時間
Ae:コアの実効断面積

 

_◇磁気飽和
磁気飽和すると透磁率は1となり、磁気抵抗があがり、空心のコイルとかわらなくなる

 

_◇B-H曲線
B:磁束密度
H:磁化力
原点に対して点対称。
※B=0となっても磁化力Hは0とならず、これを保磁力という。永久磁石などは保磁力が大きい。
※H=0となっても磁束密度は0とならず、これを残留磁束という。一般には小さい方がよい。