AIの片隅で(13) Jetson NanoでLチカ

前回、AI業界の “Hello World!” である MNISTをやってしまったので、遅ればせながらマイコン業界の “Hello World!”である Lチカを Jetson Nanoにもやっていただくことにいたしました。128個のCUDAコアをもつJetson Nanoには恐れ多い仕事ですが、エッジでAI狙いのJetsonですからIOくらい制御していただいても文句は言いますまい。 “AIの片隅で(13) Jetson NanoでLチカ” の続きを読む

AIの片隅で(12) Jetson NanoでChainer

前回は Jetson Nanoを立ち上げて CUDA が使えることを確認いたしました。今日は、CUDAにそれらしいことをやらせたい。やっぱりAIネタですね。それであれば、既にOSイメージに含まれている

NVIDIA JetPack SDK

というライブラリを使うことになります。JetPackには肝心のCUDAも含まれているので勿論使わせていただくのですが、こちらはこちらで、以前 Raspberry Pi にChainerをインストールし、人工知能業界のHello World! である MNIST を動かして、モデル間の速度を比べてみたりしております。そこで、 Chainer+MNISTの組み合わせで Raspberry Piと速度を比べてみました。 “AIの片隅で(12) Jetson NanoでChainer” の続きを読む

AIの片隅で(11) NVIDIA Jetson Nanoセットアップ

8月14日の投稿で、NVIDIA Jetson Nano到着、と書きました。しかし時はお盆。15日は作業を中断、本日再開であります。結論から言えば、特に大きな問題もなく、セットアップを完了し、CUDAが使えるという確認をとるところまで行えました。でも、細かい事を言えば、引っかかるところいろいろありました。 “AIの片隅で(11) NVIDIA Jetson Nanoセットアップ” の続きを読む

トホホな疑問(4) Raspberry Pi、Google Home Mini 音を出す小ネタ

この間、Raspberry Pi ZeroにUSBオーディオを取り付けて、音声の録音と再生などを行ってみたことは書かせていただきました。Raspberry Piなどの音声関係については疎くて知らずにいたことも多いです。USBオーディオの記事で書かなかったことについてもメモを残しておくことにいたしました。なにせ記録せずに1週間もたつと皆忘れている今日この頃。 “トホホな疑問(4) Raspberry Pi、Google Home Mini 音を出す小ネタ” の続きを読む

AIの片隅で(10) Actcastベータ版リリース

昨日、Raspberry Piにカメラを取り付けたので、がぜん気になってきたものがあるのです。

Actcast

という「クラウドサービス」です。気になった理由はRaspberry PiのGPUをAIの推論に使っているらしいから。Raspberry PiのGPUはあることは知っていても、NVIDIAのCUDAのように「表立って」使っているようなケースをほとんど聞いたことないので、かなり気になってました。そうしたらちょうど、今月8月1日にActcastはアルファ版からベータ版へと進んだというリリースが。タイミングが良いな。。。 “AIの片隅で(10) Actcastベータ版リリース” の続きを読む

トホホな疑問(3)PYTHONHOME、忘れてました

遅ればせながらも、Python3に移行しなければとようやく決意したのは、Raspberry Pi上で何度もpipを動かしていたためでした。何度も「警告」文が表示されるので、ああ、2020年になったら打ち切りだったのね、と認識を新たにいたしました。ギリギリになって慌てるのも嫌なのでいまから着手しておくかい、と思い至りました。私なんぞの使い方であれば、そんなに「ハマる」ところも無さそうだし。。。 “トホホな疑問(3)PYTHONHOME、忘れてました” の続きを読む

AIの片隅で(9) 続Chainer Tutorial Book

前回、「Chainer演習はまた明日」などと書きながら、わずかに最初の項目を実施しておったんでございます。本来ならば、本日も投稿書いている暇あったら Chainer Tutorial Bookの勉強進めろよ、とも思うのですが、とりあえず演習に辿りつくところまでは書いておきます。そうしないと忘れてしまうから。 “AIの片隅で(9) 続Chainer Tutorial Book” の続きを読む

IoT何をいまさら(32) M5Stackへ, Nucleoから移植

ロガーが必要だな、などと思い至りました。そのお役目はM5Stackへお願いしようと考えているのであります。小なりとは言え、ロガーに必須な記憶装置のスロットあり、自前の表示パネルあり、無線も使えて、なんとなれば自前のバッテリーも使えると至れり尽くせり。ハード的には、センサをI2Cで接続してやればOK。後はソフトを書くだけ。しかしね、ドキュメントが無い分けじゃない(結構いろいろある)割に、私が気になることは見つからなかったりする。一歩一歩確かめていくしかありますまい。 “IoT何をいまさら(32) M5Stackへ, Nucleoから移植” の続きを読む

AIの片隅で(8) Chainer Tutorial Book

マイコン関係のWeb上開発ツール、例えばArm Mbed Compilerなどをこのところ触っている時間が長いのですが、AI関係に目を転ずれば、それどころではありませんでした。凄い事になってました。勉強不足にて、Googleの ColaboratoryというWebサービス、使ったことなかったんであります。今回、ChainerのWeb上のチュートリアルに素晴らしいものがあると聞き、触ってみればGoogle Colaboratoryの上に構築されたチュートリアル用の「ノートブック」でした。貧しくてGPUも買えない私でもお試し可能な素晴らしい環境です。何といっても無料が嬉しい。 “AIの片隅で(8) Chainer Tutorial Book” の続きを読む

AIの片隅で(6)ラズパイでChainer、続々編

一昨日は、非力なRaspberry Pi 1 Model B+で『AI業界のHello World!』ことMNISTのEpoch 1を実行するのに一晩かかったわけであります。そして、新規導入の

Raspberry Pi 3 Model B+

(そのうち Pi 4 も欲しいのですがね)を取り出し、Raspbianをセットアップした暁には、早速にChainerインストールしてMNISTの学習をやらせてみると誓ったのでした。やってみました。結論から言えば、昨晩走らせたものが今朝には完了していました。やっぱり、Pi 3速い。Pi 1の20倍くらい速い(といって、まだGPUレスのパソコンの方がPi 3の50倍くらい速いのですが)。 “AIの片隅で(6)ラズパイでChainer、続々編” の続きを読む

AIの片隅で(5)ラズパイでChainer、続

「学習」はラズパイ、ましてや非力なRaspberry Pi 1 B+にやらせる仕事ではないことは重々承知の上、パソコンとの比較例としてやってみた『AI業界のHello World!』MNISTへの挑戦です。前回は、パソコンからリモートログインしていたSSH接続が切れてしまい、「折角かなり走っていた」筈のラズパイ上のプロセスが死んでしまい、結果(EPOCH1の学習時間の測定でしかないのですが)に行きつきませんでした。そこで、screenコマンドでパソコン側が落ちてもラズパイ側でプロセスが維持できるようにし、再度、実行を仕掛けたのでありました。今日みれば、ようやく結果が出てました。それがこちら。 “AIの片隅で(5)ラズパイでChainer、続” の続きを読む

AIの片隅で(4)ラズパイとWSLの上にChainer

「ラズパイでAI」の本を3冊ほど読んだので、早速、実践あるのみかと。ま、「読んだ」といっても、つらつら「眺めた」程度であります。ホントのところ、自分で計算(実際に働くのはマシンですが)してみないと記憶にも残りませぬ。実を言えば、手元には Raspberry Pi 3 Model B+ も届いているのです。しかし、長年使った(埃を被っていた時間も長い)

Raspberry Pi 1 Model B+

でどこまでやれるのか(どの辺を超えると酷いことになるのか)調べておきたいと思いました。低価格、小スペースで人気の Raspberry Pi zero と同じCPUでもあるし。。。無理やりは承知で、まずは非力なArm11機で、どこまで行けるかやってみました。

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Literature Watch Returns(7) ラズパイでAI、目白押し

Raspberry Pi、日本式に略せば「ラズパイ」、の関連書籍が各社から多種刊行されていることは皆さんご存知かと思います。日に日に縮小している感のある書店の理工系書籍の棚の中、さらに縮小傾向の著しく感じられる電子工学系統の中にあってかなり存在感のある「分野」であると言えるでしょう。手をつけている出版社も多く、「ラズパイ」メインの月刊誌も成立しています。もともとホビーや教育用で始まったRaspberry Piですが、いまでは産業応用も広がり、数年前で毎年数百万台、今では一千万超えているのではないかと想像される出荷台数の半分くらいが産業用途らしいです。関連書籍が多い中、「多少絞り込む」つもりで、

Raspberry PiのAI応用関連

で調べてみましたら、まだまだ大量でとても全部はカバーしきれません。今回はその中から3冊だけ購入させてもらって読んでみました。事態は思った以上に進行している? “Literature Watch Returns(7) ラズパイでAI、目白押し” の続きを読む

鳥なき里のマイコン屋(69) ArduinoIDE活用、M5Stack

前回はArduino互換のピン配置が、いまじゃ「お手軽マイコン開発業界」(そういう業界があるのか?)じゃデファクトだ、みたいなことを書きました。一方、ArduinoのIDEも結構な人気です。IDE業界のデファクトと言えば、やはりEclipseじゃないかと思うのですが、シンプルで単なるエディタ?にも見えなくもないArduinoIDE、結構来てます。多品種のArduinoをサポートするための仕組みが有効活用されたのか、Arduinoでない開発ボードにもぐいぐい広がっている感じ。今回は、そんなArduino IDEの活用事例として、これまた最近来ている感じの M5Stack を見てみたいと思います。
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