土木でエレキ(24) 河川の水位計測その3

前回前々回と河川の水位計測を勉強してまいりましたが、電子デバイスネタの本丸と思しき非接触式の水位計測には行きつけませんでした。今回は、初回でちょっと触れた国土交通省水管理・国土保全局 革新的河川プロジェクトの第1弾の評価結果を読ませていただきたいと思います。この中には、非接触式を使用した水位計測の事例が多数。読めば非接触式センサのいろいろとその得失がみえてまいりましょう。 “土木でエレキ(24) 河川の水位計測その3” の続きを読む

土木でエレキ(22) 河川の水位計測

ちょっと前、お友達のNさんからメールをいただきました。「日野橋、未だ通行どめ」と。台風19号での橋の崩落、損傷の投稿をフォローしてくれたのでした。調べてみると復旧予定は来年の梅雨時くらいみたいです。多摩川渡るのも中々大変。。。今年はきっと水害が多かった年として記憶されるに違いありません。水害対策の基本となるのが、水位を知ることでしょう。今回は、河川の水位計測についてちょっと調べ始めましたが、結構奥深い分野だ、ということが分かってきました。 “土木でエレキ(22) 河川の水位計測” の続きを読む

土木でエレキ(21) 台風19号、橋梁崩落、損傷

今も必死で復旧作業に取り組んでいらっしゃる皆さま方、非常にお疲れのことと思います。くれぐれも事故の無いようお気をつけください。そして、あの大雨の夜の闇の中で各地で悲劇が起きていたことがようやく判明してきたようです。未だ全貌は分かりませんが、亡くなられた方が増え続けています。痛ましいことであります。

あまりに多数の河川の多数の箇所で決壊が起きたようです。決壊にいたらないまでも越水したところはさらに多いようです。今も水が引いていないし、まずは堤防の復旧と排水を急がないとならない状況だと思います。しかし、ニュースを見ると、橋梁の流出、落橋、損傷もまた多数。橋の復旧は堤防の後でしょうが、取り急ぎ場所だけでも書きとめておく必要を覚えました。ニュースになったような鉄道橋、道路橋あたりを中心として、後日の控えとして列挙しておきます。あまり増えてほしくはないリストですが、何か判明すればまた戻ってきて書き込みたいと思います。(追記10/20)

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土木でエレキ(20) 台湾橋梁崩落

昨日10月1日の台湾の橋梁の崩落事故、衝撃でした。かなりな数の方が亡くなる大事故となってしまったので日本のニュース番組でもあちこちで取り上げられていました。御覧になった方も多いのではないかと思います。なんと言っても、見通しの良い昼間、複数台のカメラが監視している目の前で崩落が起きました。実映像のインパクトは半端ないです。 “土木でエレキ(20) 台湾橋梁崩落” の続きを読む

土木でエレキ(19) 停電復旧を邪魔した雷の記録

10日火曜日の午後だったですが、普段この辺では目にすることの無い車が走ってました。北陸電力の高所作業車です。素人目には、フル装備でやる気満々に見えました。交差点を千葉方向へ曲がっていったので、多分、復旧の応援のためはるばる関東に出張ってきているものと見ました。しかし、10日の晩、そして11日水曜日の晩と雷雨襲来。雷雲下では電線の高所作業などできないので、じりじり待つことになったんじゃないかと想像します。その陰でこちらのフランクリン・ライトニング・センサ、雷襲来の様子を捉えていました。 “土木でエレキ(19) 停電復旧を邪魔した雷の記録” の続きを読む

土木でエレキ(18) 雷センサ、チャンス再び

あんまり雷センサにばかり関わっていないで、もっと他にやることあるだろう、とも思うのです。しかし、ちょうどいい塩梅の時間帯に雷様がゴロゴロいわないかと心待ちにしている自分もおります。前回も考えこんだように使い道もちょっと微妙だし、センシングのチャンスも天の思し召し次第。反ってFranklin Lightning Sensor、AMS AS3935 が魅惑のセンサになっていくのであります。

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土木でエレキ(17) AS3935 雷センサ、初検出!

5月の連休に AMS社のAS3935 Franklin Lightning SensorをArduino unoに接続し、検出結果をロギングするPC上のソフトを作り、いまかいまかと雷様を待ちました。しかし、運が悪いことに、雷発生しそうだということで装置を「稼働」させると雷雲は近づかず、雷雲が近づいたときには装置を稼働できる状況になかったり(寝ていたことも一度ありましたが)しておりました。結局、3カ月ちかくAS3935が実際に雷を検出することはなかったのであります。しかし、それも昨日で終わりました。ようやく初検出です。しかし、いろいろ直すべきことあり。 “土木でエレキ(17) AS3935 雷センサ、初検出!” の続きを読む

土木でエレキ(16) AMS, AS3935 雷センサ

今日は朝から雷が来ないかと待っておりました。昨日最後に触れた

AS3935 Franklin Lightning Sensor

を実際に使ってみたくてうずうずしていたのです。事前の予報だと、昼は気温があがるものの、上空の寒気もあって雷雲発生との期待をもっていたのです。しかし、雷雲は遠く海上にあり、「射程40km」のAS3935ではとても届きそうにありません。今晩一晩動かしていても雷様はこない感じです。仕方がないので、本日はじっくりとAMS社の資料を読み、そしてArduinoのサンプルアプリの上に「被せる」PC側のプログラムなどを作っておりました。

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土木でエレキ(14) 土石流の監視、有線?無線?

雲仙の「土石流被災家屋保存公園」行かれたことがあるでしょうか?雲仙普賢岳の噴火の後の大土石流で埋まってしまった家屋を保存してある公園です。普賢岳からはかなり離れていて、主要道路ぞい、海もそう遠くないような場所で、元は結構、人が住んでいた場所のようです。保存のため綺麗に整備され過ぎている感はありますが、「家がここまで埋まるんだ」と驚きました。法面や斜面の崩落も怖いですが、土石流も怖い。斜面崩落、地すべり、土石流、これらは監視対象としたら「親戚筋」かもしれません。

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土木でエレキ(13) 洗堀モニタリング

塩釜漁港の防波堤倒壊のニュースを見ましたか。昨年末に傾斜が見つかり、水中カメラで調査したところ、傾斜部分の海底がえぐれていて、防波堤を支えるくいが露出していた。8年前の津波が原因であろうということが書かれていました。津波で「洗堀」が起きたのだと想像します。そこで本日は洗堀モニタリングについてちょっと勉強してみたいと思います。まずはニュースの防波堤や、防潮堤、護岸などの洗堀、そして、メインはやはり橋脚でしょう。

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土木でエレキ(12) 法面(斜面)モニタリングの世界その2

前回、がけ崩れ、斜面の崩壊、地すべりなど、自然の斜面や人工的な法面などをモニタリングする方法について、その技術的な要素から調べさせていただきました。今回は、その歴史的な発展と傾向といったものを調べてみたいと思います。その手がかりとして使わせていただくのは例によって特許です。

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土木でエレキ(11) 法面(斜面)モニタリングの世界その1

大雨が降る度、また地震の度に聞こえてくる土砂災害、がけ崩れ、斜面の崩壊。これだけ問題になっているのだから、法面(斜面)を見張る(見守る)技術もいろいろある筈と思って調べ始めました。すると思った以上にいろいろあります。それに、活躍している電子デバイスの種類も実にいろいろ。これは食いつかないわけにはいかないです。しかし、いろいろ調べる切り口がありすぎます。まずは第一回ということで、ともかく活躍する要素を列挙、分類し、おぼろげながらの全体像を描きたいと思います。

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土木でエレキ(10) 鉄筋の腐食検査、特許出願、意外な会社も

「コンクリート」の方から「鋼」の方に調べを進めるにあたり、前回はボルトを取り上げさせていただきました。今回は、鉄筋、コンクリートの内部に埋まっているあれ、の腐食の検査について調べていきたいと思います。まずは、鉄筋の腐食の検査方法について、例によって特許を調べてみることにいたしました。誰がどんな特許を出願しているのかを読み込めば、素人にもある程度の感触は得られる筈。今回は「誰が」の方に重点を置いて調べてみたいと思います。

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