IoT何をいまさら(22) Raspberry Pi再稼働で大慌て

このところ無線モジュールを使えそうな感じになってきたので、マイコンのセンサで取得したデータを送る先のテスト用のサーバーが必要だなと思っていたんであります。本格的になってきたら、外部のサーバー、とくにIoT向けで何かお試しできるようなサイトに登録してと思うのですが、とりあえずはマイコンの通信相手として手元に置いておきたい。でも普段づかいのPCの上でサーバー動かすのはやりたくない。ちょうどいいのがあるじゃないか

ずっと眠っているRaspberry Pi

最近のCortex-A搭載しているバージョンではなく、ARM11コアの古い版(最近でもZeroとかは同じチップ使っているようですが)です。買った当時は、Raspberry Pi 2だとか3だとか、という種別はなかったので、確か モデルB+ とだけ呼ばれていた筈。その前に持っていた(今も持っているが)プラスのつかないBが、イマイチ電源が不安定で買いなおしたやつでした。買った当時はそこそこ「遊んで」いたのですが、ここ数年、眠ったまま。でもネットには接続しているので、これを復活させればIoTのテストくらいには使えるのではないかい、と安直に考えました。

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Literature watch returns (5) ボイジャーに学ぶ無線特集、トラ技 2019/6月号 CQ出版

連休明けには手元にあったトラ技の6月号なんでありますが、なかなか読めずにおり、ようやくに読みました。林さんのSDR連載(CICフィルタ連載というべきか)は今回お休みらしい。そこに「長距離ディジタル無線」の特集です。

ボイジャーに学ぶ

この頃、ロケットとか、間口を広げたのか、エレクトロニクスの領分が広がったというべきなのか、宇宙ものが増えた感じの「トランジスタ技術」誌なのであります。確かにボイジャー、(地球人設計による)長距離無線の記録保持者というべきか。

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IoT何をいまさら(21) ESP32、BLEとりあえずテスト

相当昔にBluetoothの解説書を読んだ記憶があるのですが、「読んだ」という記憶だけであって、何を覚えておりませぬ。ましてや規格書など読む元気もありません。今回インストールした、ESP32のATコマンドセットの最新版は、

Bluetooth Low Energy (BLE)

をサポートしています。UARTやWiFiのようにお手軽につながる訳はないのですが、とりあえず「物理的に通信している」ことくらいは確かめておきたい。

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IoT何をいまさら(20) ESP32、ATコマンド、通信のテスト

前回は、ESP32-DevkitCボードにATコマンドを解釈できるファームウエアを書き込んでPCからATコマンドが使えるようになるところまでで終わってしまいました。今回は、その残り、ということで、UARTからESP32のWiFiを使って通信できていることを確認するところまでをやっておこうと思います。しかし、通信です。相手がいないと通信の確認できません。そこでお世話になったのが

netcat

という定番のソフトウエアです。

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IoT何をいまさら(19) ESP32-DevKitC, ATコマンド

センサも取りそろえつつあり、また、それを制御するマイコンもいくつか使えるようになってきたので、次は無線、ということで手頃な無線モジュールを物色しておりました。IoTと言えばLPWAなど気になりますが、まずは手頃なところでWiFiとBluetoothあたりでしょうか。Webやら雑誌やらみていると最近目につくのが、中国のEspressif Systemsという会社から出ているESPという名のシリーズです。

  1. これ自体がWiFi内蔵の「マイコン」モジュールとしてプログラム可能
  2. 他のマイコンにWiFi接続を提供するための無線モジュールとしても使える

結構、あちこちで紹介されていて、簡単に使えそう、と飛びつきました。とりあえずは、2の方で他のマイコンにつなげる無線モジュールとして使ってみ、そのうち、1の「マイコン」としても使おう、という目論見です。

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介護の隙間から(38) JRC NJL5501R その2、外乱信号

この「介護の隙間から」のシリーズに「生体計測ネタ」だからということで部品の工作ネタを投稿してしまったのはちょっと混乱している気もするのですが、始めてしまったもんは仕方ありません。続けさせていただきます。久しぶりにセンサを取り出して、回路改良、大分よくなりました。しかし電源のリップルなのか、それともオペアンプが発振してしまっているのか、振動波形が止まりませぬ。でもね、この波形、指をセンサに乗せると「止まる」感じがするのです。原因はというと。

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鳥なき里のマイコン屋(58) Arduinoシールド用基板など、細かい話

昨日、Nucleoボードの上に、Arduinoシールド用ユニバーサルボードを重ね、さらにその上に24GHz帯ドップラーセンサモジュールを重ねた3段ピラミッドについて投稿いたしました。既に書いたこともありますが、ボード類に気付いたことを書き留めておきたいと思います。電気的なことじゃありません。

メカニカルな形状の話

です。でも以外と大事かも。

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IoT何をいまさら(18) NJR4265J ドップラーセンサ その2

前回、新日本無線製24GHz帯ドップラーセンサモジュール単体にLED接続した程度で動作させてみたのですが、今回ようやくマイコンボード(テスト用に毎回使用のST Nucleo-F072RBボード)からUART制御する形に接続し、その操作方法を確認してみました。まだ途中ではあるのですが、忘れないうちにプログレスを書き留めておきます。 “IoT何をいまさら(18) NJR4265J ドップラーセンサ その2” の続きを読む

鳥なき里のマイコン屋(57) Arduinoシールドでパズル?

ちょこちょことブレッドボードの上に回路を組み、いろいろ実験するつもりで並べてあります。数が増え、小さなブレッドボードとは言え、段々収拾がつかなくなってきました。

何度も実験などに使えそうな回路は半田付けで固定するか

などと思い至りました。しかし、何種類もマイコンボードを仕入れているので、できれば「互換性」ある感じにしておきたい。そこで思いついたのが、

Arduinoシールド用のユニバーサル基板で作っておく

ということです。Arduinoシールドは、Arduinoボードの上に子亀的に載せる各種機能ボードですが、自作用にユニバーサル基板も出回っています。それを使えば、Arduinoピンヘッダの上に取り付けられて「かっこもよい」。なにせ、Arduino Uno、Nucleo-F072RB、Nucleo-F401REと現状3枚のマイコンボードがArduinoピンヘッダを「しょっている」のです。マイコンはそれぞれ異なりますが、その3枚に共通の実験ボードを作れるのではないか、などと考えたわけです。しかし、なかなかそうは問屋が卸さないことが判明しました。

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IoT何をいまさら(17) NJR4265J ドップラーセンサ その1

ドップラーセンサについてはちょっと気になって、大分前に1回調べさせてもらったのですが、その時はWeb上の情報だけで実物は触れませんでした。最近、工作にハマっているので、やっぱり実物見てみないとということで購入してみました。

新日本無線製 NJR4265J

です。もともとマイコンにつなげてテストするつもりだったのですが、サンプル回路見てみると、この「センサーモジュール」単独でも十分動作するじゃありませんか。とりあえず本日は時間も無いので、単体センサをとりあえず「動かし」てみました。

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鳥なき里のマイコン屋(56) Nucleo F401RE追加

前回はPSoCのボード追加の件でしたが、今回はNucleoのボード追加です。只で貰ったNucleo F072RBがなかなか使いでが良かった上、いろいろな開発環境を試せそうだったので、もう一枚評価ボードを追加いたしました。

Nucleo F401RE

です。見かけはまったく変わり映えしないボードです。ラベルを見ないとどっちがどっちだかわかりませぬ。

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鳥なき里のマイコン屋(55) CY8CKIT-059 PSoC 5LP Prototyping Kit

PSoC Creatorを使って、トラ技付録の「TSoC」基板を使ってみているうちに、ちょっと良い目のターゲットボードも欲しくなってきたんであります。物欲。まず、ハードウエアのプログラマ兼デバッガIFが欲しい。するとPSoC Creatorの上でデバッグできるし。また、付録基板のPSoC4は、かなり機能抑えめのチップ、廉価版。しばらくしたら、も少し機能が欲しくなりそう。そういうことで、表題の、

CY8CKIT-059 PSoC 5LP Prototyping Kit

を購入いたしました。

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部品屋根性(5) ルネサスからメルマガ「RL78クイックソリューション」

アチコチのマイコン屋さんからメルマガをいただきます(登録すりゃ届くわけですが)。数が多いのでとても全部は読み切れないのですが(登録しておいてすみません)、時々は開いて、面白い新製品などあるとちょっと調べてみたりもします。今日もらったルネサスさんからのメルマガは、

IoTエッジデバイス向けルネサスRL78クイックソリューション

というタイトルでした。

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鳥なき里のマイコン屋(54) PSoC Creator その3 システムタイマチックとコンパレータ

PSoC Creator、動かしてみるほどに良くできた開発ツールです。今回はコンパレータを使ってみたところ、前回の回路図エントリへの疑問が氷解しました。先だって「モダンなマイコンOS(とその開発環境)」の話を読んで思ったのですが、PSoC Creator カッコいいツールなのですが、先だっての「モダン」の範疇には入りませぬ。なぜなら

データシートを読まずにはいられない

ツールだからです。「モダン」なサイドではデータシートなど読まずとも「なんとなく」動いてしまいますが、「クラシック」なサイドでは、ドキュメントを読み、スペックを頭に入れて設計すること必須。そういう点で、PSoC Creatorは「クラシック」。しかし、クリック一発、必要なデータシートが画面に表れてくるのは実に素晴らしい。「クラシック」サイドの一つの到達点かもしれませぬ。

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