
Armの64ビット命令、32ビットの時と比べると条件付き実行のフィールドが無くなって「スッキリ」した印象です。しかし、RISC-Vを眺めた後でA64(AArch64)を眺めるとなんと複雑な。伝統?のシフトできるレジスタオペランドは健在。フラグ操作のON/OFFも加わって組み合わせが多いです。とても1回では見切れませぬ。
デバイス作る人>>デバイス使う人>>デバイスおたく
前々回、デフォルトでインストール済であったlldb (LLVM系?のデバッガ)を使ってみましたが、アセンブラレベルの表示がちょいと思うような感じと違っておりました。gdbとほぼほぼ互換とはいいつつも違うところはあるみたいです。そこで本家gdbをインストールし、TUIモードで動作させてみました。この感じかね。
前回スマホ上でアセンブラとデバッガを動かし、ARM64(AArch64)のレジスタなど眺めてみました。ARM64はARM32と大分様子が違うので主要なレジスタだけでも一覧しておくべしと図を作り始めてハマリました。調べて図を描いているだけで時間がたちます。レジスタ多すぎ?
前回は浮動小数点数の最大最小を求める命令でした。今回は、浮動小数点数の比較命令です。比較した結果として条件分岐することが多いと思います。RISC-Vには分岐フラグが存在せず、条件分岐は整数レジスタの中の値を分岐命令で判定します。このため浮動小数の比較命令の結果は整数レジスタに書き込みとなります。
RISC-Vは、RISCの中でもシンプルで「絞り込んだ」命令セットでありますが、浮動小数点数を扱う命令結構多いんじゃないかい。まあ面倒くさいものを扱うので、いたしかたないか。RISC-Vのせいではないですな。前回は積和演算命令でしたが今回は最大、最小求める命令です。
今回は前回と以下同文でラクチンなどと呟いていたら、前回コードにしょうもないバグ発見。天網恢恢疎にして漏らさず、違うか。お詫びして前回分をさきほど修正させていただきました。今回は前回一種しかやらなかった積和演算命令、実は全部で4種もあったという話であります。
前回、浮動小数点の加減算をやりました。その前に例外を「味わう」ために浮動小数点の除算をやっています。そこで今回は必然の乗算です。ただ掛け算が出来たと喜んでも芸がありませぬ。RISC-Vには、普通の掛け算命令だけでなく、積和演算命令もあります。信号処理(積分)などするときはこちらの方が「普通」。今回はこの2つを比べてみる、と。
前回までに浮動小数点の例外とか丸めとかのメンドイ部分を調べました。今回からは実際に計算していきたいと思います。まずは浮動小数の加算と減算からですな。ただ足し算が出来たと喜ぶのでは芸が無いので、皆さんご存じな「駄目」ケースの計算をあえてやって、バイナリで結果を見て行きたいと思います。