前回の乗算に比べると今回の除算命令は分かり易いです。商と余りのどちらか結果はひとつだけという割り切りの効果でしょう。C書いていたら、どちらか一つを求めるのが普通だし、プログラミング言語的にもあっている感じ。そんなこんななのでサクッとやりたいと思います。割り算だよ。
ぐだぐだ低レベルプログラミング(39) RISC-V、mul、RV32M拡張その2
前回は、RISC-Vの乗算命令と除算命令を1命令づつ動かしてみました。今回は 乗算命令 の全貌を見てみます。といっても4命令ですが。実装がシンプルになるように考慮した結果でしょうが、命令の使用方法はクセが強い、気がします(個人の感想です。)それにnucleriのツールチェーンにも制限が?
ぐだぐだ低レベルプログラミング(38) RISC-V、mulとdiv、RV32M拡張その1
今回のRV32Mは拡張命令セットといいつつ、ほとんどの実装で採用されている筈のもの。整数掛け算と割り算であります。しかし命令が存在しても何サイクルで処理できるのかは実装依存です。まずはmulとdiv命令を使ってみて処理サイクル数を数えてみるところから始めました(前にもやったっけ?忘れているからいいか。)
ぐだぐだ低レベルプログラミング(37) RISC-V、無条件JMPもRETも皆CALL
今回は、CISC風に言うと 無条件JMP、CALL、RETといった制御転送系の命令です。しかし例のごとくで、RISC-Vには CALL に相当する JALとJALRしかありません。「ジャル」一つでJMPもRETも皆やってしまう。清々しいというのはこういうものを言うような気がします。書き方は結構なんでもあり、なんだけれども。 “ぐだぐだ低レベルプログラミング(37) RISC-V、無条件JMPもRETも皆CALL” の続きを読む
ぐだぐだ低レベルプログラミング(36) RISC-V、ロードとストア、素直に動かしてみる
前回、メモリアドレスをロードする小技をやったので、今回のロード、ストアでそれを使うかと思っていたですが、その影もありません。単純な命令テストだな。だって時間無かったのだもん。すみません。まあ一応RV32Iが定義しているロードストア命令の全種類を網羅、といっても8個ばかりですが。
ぐだぐだ低レベルプログラミング(35) RISC-V、32ビットのアドレスをロードする小技
前回条件分岐をやり、今回はロード、ストアのつもりだったのですが、1つ忘れていることに気づきました。32ビットの即値、つまりはメモリアドレスのロードです。RISC系CPUでは限られた命令のビット幅との兼ね合いで苦労する部分ですが、RISC-Vはカッコよく始末している方ではないかと思います。とりあえずシンボルアドレスをGETしてメモリロードをしてみます。 “ぐだぐだ低レベルプログラミング(35) RISC-V、32ビットのアドレスをロードする小技” の続きを読む
ぐだぐだ低レベルプログラミング(34) RISC-V、充実の?条件分岐命令、無駄は無いのだ
前回は比較命令でした。比較した結果を格納するフラグが無いと知ってちょっとギョッとしましたが、キャリーやオーバーフローに対応する結果がレジスタに入れば問題ない、と。今回は条件分岐です。フラグが無いので分岐命令自身がレジスタの内容を判定して飛びます。慣れたらかえって便利かも。必要十分な命令がそろっているし。
ぐだぐだ低レベルプログラミング(33) RISC-V、比較命令はあるけどフラグは無い
正確に言えば、RISC-Vにはx86のFlagsのような演算フラグレジスタは無い、というべきでしょうか。RISC-Vにも制御フラグは制御レジスタの中にあります。それでも、比較命令やって、その後分岐命令やって、みたいな古い頭のコーディングに慣れていると、最初は戸惑います。でも Flags なんて無きゃ無いで済んだんだ。。。
ぐだぐだ低レベルプログラミング(32) RISC-V、RV32Iシフトあれどもローテイト無
今回は、シフト命令を使って行きたいと思います。ハッキリ言ってシフト系の命令冷遇されています。16ビットの圧縮命令にエンコードしてくれるオペランドは限られているし、ローテイト命令など基本命令セットであるRV32Iには含まれとりません。最低限必要なものは用意したので、後はコンパイラでよしなに、という感じですか。
ぐだぐだ低レベルプログラミング(31) RISC-V、ADDとSUBも凸凹じゃけんの
前回は、論理演算 and命令を使って、オペランドによって生成される命令がRV32Iだったり、RV32Cになったりするのを目にしました。今回は算術演算 add と sub です。RISC-Vに「直交的な」エンコーディングを想像してはなりませぬ。今回は2つの命令の「割り切った」関係を観察したいと思います。割り算じゃないけど。
ぐだぐだ低レベルプログラミング(30) RISC-V、AND命令に隠された?凸凹
前回、RISC-Vにmv(move)命令は実は無いのだ、という衝撃?の事実をおさらいしました。今回は、and(論理積)命令です。andみたいなプリミティブな操作の命令に何か細工をする余地などあるのか?ま、当然「工夫」があるわけですが。でもね、andとorとxorは一緒、流石に。1回で3命令進捗!
ぐだぐだ低レベルプログラミング(29) RISC-VでMV(MOVE)命令、本当は無い
前回、RISC-Vのアセンブラを再開できたので、今回からは1命令づつ命令を動かしていきたいと思います。最初はMOVE(RISC-VのニーモニックではMV)命令です。単なるレジスタ間の転送。しかし、そこにある「仕掛け」をみるとRISC-Vのやり方というものが理解できる感じがします。単なるMOVE、されどMOVEか。クセが強いのう。
ぐだぐた低レベルプログラミング(28) RISC-Vでアセンブラ再開、環境のレストア
昨年は結構RISC-Vマイコンを動かしていたのですが、RISC-V debuggerをボードから外してしまった後「疎遠」となっておりました。今回開発環境をレストア(といってデバッガ取り付けるだけですが)し、再び取り組んでみたいと思います。目標はRV32I全命令を動かしてみること。全命令というと大変そうですがRISC-Vだもんね。
ぐだぐだ低レベルプログラミング(27) IARのIDEでArmのアセンブラを
以下の投稿にてNuvoton社の古めの評価ボードNUC120をIAR社の環境で動かすことに成功したのでした。かなりトラブッたあげく。
鳥なき里のマイコン屋(104) Nuvoton、NUC120 Lチカへの遠い道
が、しかし、予想以上に無料評価版ソフトの容量制限キツイです。調子にのって色々周辺回路を動かしてみるつもりだったですが容量辛い。この環境をどう「活用」したものか?