ソフトな忘却力(68) MaximaのLaTeX形式出力をタイプセットして~

Joseph Halfmoon

時折、LaTeXで書かれたものをPDFにして~とかいうことが無かった訳じゃないのです。でもTeX素人老人には敷居が高いので、この歳になるまで誤魔化してきました。メンドクセー。しかし、別件シリーズで「美麗な数式」が「高度化」するという兆候あり、LaTeXを避けられなくなってまいりました。苦し紛れのインストールね。

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LaTeXを避けられなくなってきたのは以下の別件シリーズからです。

忘却の微分方程式(179) 「Maxima を使った物理数学基礎演習ノート」を読む その1

定番の数式処理ソフトウエアMaxima様にはお世話になってきておりますが、この度、溝口純敏様著「Maxima を使った物理数学基礎演習ノート」の演習を開始させて(勿論、勝手な行動っす)いただくことにいたしました。全624ページ。死ぬまでに終わるのか怪しいデス。その中でLaTeX活躍してます。この「演習ノート」自体、LaTeX 2εを駆使して書かれているみたいです。

Maxima(正確に言うとGUIであるwxMaxima)は、結構美麗な数式とテキスト本文を表示することができますが、「ものたらん」向きにはLaTeX形式のコードをコピペする機能があるのです。まあ、そういう機能があることは知ってはいたのですが、目を背けてきました。

しかし、今後、上記の「演習ノート」を演習していくと、ガッツリした数式が登場する雰囲気。LaTeXを処理できる環境をローカル環境に用意しておく必要をみとめました。

TeX、LaTeX、LaTeX 2εの関係

TeXに顔を背けてきた素人老人の代わりにGoogleの生成AI、Gemini様に3者の関係を説明していただきました。TexGemini

分かったような、そうでもないような。クヌース大先生だし。

TeX Live、いやMiKTeXだっ

最初、Webを検索すればいやでもヒットしてくる TeX Liveをインストールするかと思っていたところ、御本家「TeX Users Group」様の以下のページを読むにいたって考えを変えました。

Get started with TeX

上記から1か所引用させていただきます。

If you are looking to install a complete system, we recommend TeX Live for Unix/GNU/Linux, MacTeX for MacOSX, and MiKTeX for Windows (though both TeX Live and MiKTeX support all common platforms).

おお、TeXのプロの方々が、Windows用にはMiKTeXをお勧めされているのね。素直にそのお勧めに従いMiKTeXをインストールしてみることにいたしました。

MikTeX

上記から、basic-miktex-24.1-x64.exe(138MB也)というインストーラをダウンロードし、上記のインストールの手引きページの方法でほぼ問題なく、比較的短時間(10分以下だったような)でインストールを完了しました。

インストール時、唯一の問題は以下です。AlreadyRunning

MiKTeX Consoleというのは、この「ディストリビューション」のバージョン管理などを行ってくれるソフトウエアです。インストール直後に起動して、インストーラ内の「古くなってる」ファイルを更新せよとあります。手引きのページではインストール終わってから、手動でMiKTeX Consoleを起動して更新を行っているのですが、今回のインストーラでは自動起動みたいなオプションがあるように見えたのでお願いしたら、まさかの上記です。

MiKTeX Console is already running.

MiKTeX Consoleの性格上、複数個のインスタンスを走らせるようなソフトでもないので、裏に残っているとGUIが立ち上がらないみたい。。。トホホ。まあ、タスクマネージャーで、裏に残っているインスタンスに引導を渡し、手動で起動しなおして更新したら問題なく動作しました。

起動したのは良いけれど使い方が分からん

さて、起動したMikTeX Consoleの画面が以下に。MiKTeXconsole

上記の赤丸をつけたアイコンをクリックすると、TeXのGUIフロントエンド的なソフトらしい TeXworksが立ちあがります。そこのエディタ画面に「テキトーに」書きこみ、ボタンを押せば「タイプセット」(レンダリング的な)が実行されるという塩梅らしいです。しかし、LaTeX素人老人は何を書いたらよいのやら不明。MaximaからコピペのLaTeX形式の数式をそのまま貼り付けただけではエラーになります。何か前後にお印がいるのじゃわいな~。多分。

いろいろ見ていて気付きました。テンプレートがあるじゃん!CreateNew

上記のように「テンプレートから新規作成」という方法があったです。開いてみるとこんな感じ。TeXworksTemplate

上記の中から、「軽そうな」レターヘッドと思しき書式を使ってみることにいたしました。そういえば、昔はレターヘッドに印刷してたよなあ。会社のロゴが印刷されてあるやつ。

なお、空のテンプレートそのままでは内容なさすぎでエラーになるみたい。そこで以下のように書き加えました。sample

黄色のマーカ部分こそ、Maximaから輸入したLaTeX形式の数式表現です。緑のマーカ部はお愛想。

さてタイプセットするにあたってプルダウンリストから「エンジン」を選ばねばなりません。いくつか変更してやってみましたが、どれもPDFが生成できました。typeset

素人老人には使い分けがイマイチわからんかったので、テキトーっす。

実際に出力されたPDFが以下に。samplePDF

黄色のマーカ部が、Maximaからもってきた数式です。これだけじゃご利益がよく分からんな。

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