第68回、第69回と定番の数式処理ソフトMaxima(もちフリーよ)上の数式を「編集可能な数式として外へ出す」のにみんな大好きLaTeX形式を使ってみました。しかしもう一つの出口があったです。MathMLです。こちらはこちらで応用効きそう。標準化もされてるみたいだし。でもま、実際に使って見ないと身に染みませぬ。
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※ MaximaおよびそのGUIであるwxMaximaの以下バージョンを使用させていただいております。
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- wxMaxima 22.04.0
- Maxima 5.46.0(x86_64-w64-mingw32)
MathML
最近、何か「説明」がいるときにはGoogleの生成AI、Gemini様のご説明をコピペしてお茶を濁している忘却力の老人デス。MathMLについてのご説明が以下に。
LaTeX形式のように、いろいろあり~の、なことは無さそうなのでこれはこれで良いかも知れんです。
Maxima様からMathML形式で出力する場合、以下のように数式を選択した後、右クリックメニューからMathMLとしてコピーでクリップボードに送るという方法になるみたいです。LaTeXのときのようにMaxima文書全体をLaTeX型式にして輸出するような方法は見当たりませんでした。
コピーしたMathML形式のサンプルをエディタで見たところが以下に(先頭部分)
「構造化」されているので安心?な半面、これを手動で編集しようとは思わんぜよ。
MathML形式の数式表示と編集
先ほどのGemini様のご説明にもあったように、Web文書に数式を埋め込むために開発されたものみたいなので、上記のサンプルファイル(sample.MML) を sample.HTML などとリネームしてブラウザでローカルファイルを開けば数式がどんと表示されます。Chromeでの表示が以下に。
好みかどうかは別にして、MathML形式になっていれば表示は何でもできるっと。
しかし、MathML形式を手動で編集するのは辛いです。何か編集ツールがないか?「ディスクの肥やし」になっていたものどもを探してみたらありました。Libreoffice様のMathというツールです。
先ほどの sample.MML を開いたものが以下に。なお、ツールそのものはインストール後「ディスクの肥やし」になっていたくらいなので多分バージョン古いです(使用のバージョンは以下に。)もっと新しいバージョンがあるのではないかと。
開いてみると、なかなか良さげなツールっす(だったら使えよ。)右上のプレビュー・ウインドウに「美麗な」数式がレンダリングできるみたいだし、左のパレットから選択すればプレビュー・ウインドウ内でインタラクティブに編集もいろいろできそうです。
それになんといってもプレビュー・ウインドウの下の方に「マークアップ・ランゲージ」によるテキストも表示されるので、なんとなればテキストでの編集も可能。慣れたらこちらの方がお楽そうだ。
ここをみると、MathML形式ではなく、どうもこのツール独特の別なマークアップ言語に変換されているみたい。LaTeXとは違うけれども、似ている? いやもっとわかりやすいかも(個人の感想デス。)
ファイルとしてMathML形式の文書を読み書きするだけでなく、クリップボードからの直接の貼り付けもサポートされてました。こんな感じ。
ううむ、素人にはとっつきの悪い(個人の感想デス)LaTeXをいじるより、WYSIWYGな編集画面と、テキスト編集画面が連動しているこのエティタでMathML起源の数式をいじる方がお楽か。どうなんだろ。