
信号処理素人老人が、Scilabの「信号処理のデモ」調査中。今回はいつもお世話になっている気がする「ボード線図」のデモです。bode関数にお願いすれば、システムの周波数特性がアカラサマになる、と。でもお願いの仕方もいろいろあるでよ、という感じです。復習回かな。淡々とデモを動かしてまいりたく存じます。いいのかそれで。
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※Windows11上の Scilab2024.0.0を使用させていただいております。(Scilabについては御本家 Scilab 様へ)
今回動かしてみるデモ
以下のScilabデモ選択ウインドウから「ボードプロット」を選択すると実行できるのが今回のデモです。
例によってデモは「4段構え」です。その途中、途中に、Scilabのコンソール画面に「続けるにはボタンを押してください …」の表示がでるので、その度にEnterキーを押して先に進める必要があります。
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- 第一のシステムslを連続時間の線形システムとして定義してbode
- 第二のシステムhlを伝達関数(sの多項式)として定義してbode
- 第一、第二の特性を重ねてbode
- 第一、第二のシステムをシリアルに接続した場合の特性をbode
という4段です。デモのソースファイルは以下です。
bode.dem.sce
デモを実行
デモを選択すると即座に、第1のシステムの特性が描かれます。ABCD式の状態空間行列を使った以下のようなシステムです。
\(\begin{align} x’&= -2 \pi x + u\\ y&= 18 \pi x + u \end{align} \)
上記のシステムをsyslin関数で定義した第1のシステムをbode関数に渡した結果が以下に。
Enterキーを1回おして、こんどは伝達関数表現で第2のシステムを定義。第2のシステムはこんな感じ。
お次は上記2つのシステムの特性を「重ねて」表示する場合。重ねて表示するときは簡単、2つを以下のように並べたものをbode関数に渡すだけ。
[h1;sl]
そして4段目で、第1と第2のシステムをシリーズに結合した場合の特性が以下に。
これでボード線図も完璧?ホントか?