
前回は、R言語のパッケージをつかって日本地図を描きました。これを使えば日本地図上に各種統計情報などを表示できそうです。しかし、日本の統計情報であれば日本国政府様のご提供によるデータによる、というのが本筋でしょう。日本国政府様のやることです。統計情報の可視化ツールなども万全でご提供されとります、流石。手抜かりなどない?
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e-Stat
日本国政府様が集計された統計情報を閲覧しようと思ったら、各省庁毎に調べないとならないの?などと思っていたお惚け老人は過去の人でした。立派なシステムがあるのでした。各省庁「横ぐし」検索でき、Web上での各種ビジュアライズ機能に加え、統計データの自動取得API(要ユーザ登録)も提供されている以下のサイトがあったのです。
上記サイトへ行けば、統計データをレポート(PDF)、表計算(EXCEL)形式で検索しダウンロードすることは勿論のこと、データベースにクエリかけて抽出、集計しすることも可能でした。そしてその「ビジュアライズ」機能の中に、以下の機能というかサイトもあったのです。
これはブラウザ内に表示される日本地図上に、各種統計のうち地域情報を含むものどもを組み合わせて表示できる優れものです。ユーザデータをアップロードして「重ねる」ことも可能。完璧っす。そしてマニュアルも完備。「操作説明書 第2.5版」をダウンロードさせていただきましたが、全178ページもあり、美麗な図解多数を使用した詳細なものであります。ただし、飲み込みの悪いお惚け老人にすると、一気にコマケー話に突っ込みすぎて
ホンワカしたところのイメージを掴むためのチュートリアル的なもの
が欲しい気がします。そんなものバリバリのお役人様には不要か?
今回は上記の jSTAT MAPを使わせていただいて、各種統計情報を「重ねた」地図を描いてまいりたいと思います。
jSTAT MAPを試用させていただく
まずはjSTAT MAPのログイン画面から。恐れ多いので、今回はユーザ登録などせずに使用できる「ログインしないで始める」で使える機能の範囲内でトライアルしていきたいと思います。
立ち上げると東京中心の地図が表示されました。そこで訳も分からないまま、描いた地図が以下に。「2020年国勢調査」の年齢毎の層別データのうち、85歳以上の高齢者の人数を「区」毎に集計して色分けしてもらったものです。左下に統計データのソースとレジェンド、右上に下地の地図(Google Map)上に、市区町村界を重ねてね、と指定してます。
面積密度とか人口割合でない、単純な人数集計ですが、千代田区を中心に同心円状な分布になっている様子がうかがえます。
日本の全体図を描きたかったので、設定を以下のように変更しました。
地図は国土地理院様の白地図を使わせていただき、都道府県界で指定したものです。集計範囲は全国に拡大。するとこんな感じ。
日本地図も描けたなあ。
一方、自治体などの組織の境界に限らず、メッシュでの集計も可能になってました。以下は、一番「粗い」1kmメッシュにて、その中の事業所数を集計していただいたもの。
上記集計時の統計データの設定が以下に。2006年とな。ちょっと古いんでないかい。。。
なお、地図上をマウスでクリックすることで特定メッシュを指定することも可能です。以下は千代田区の中心部、皇居付近のメッシュ。
データパネルというプルダウンあり、実際のデータがいくつなのかを知ることもでき。
お上のなさることに抜かりはない?