やっつけな日常(90) 膵臓癌になりました。私が愛してやまないCPAPの巻

Joseph Halfmoon

2026年正月休み明けガン発覚。5年生存率データで最悪の膵臓ガンです。1月末に膵臓尾部切除術。元より小心者、手術前から眠れぬ夜が続いていると前回書きました。でも実は寝ていた?振り返って考えるに1年前には安眠をサポートしてくれる相棒あり。CPAPとな。今回はガンとは直接関係ないですがCPAPについて語らせていただきます。

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※著者は、医療素人の偏屈な老人っす。事実誤認、認識バイアス、その他おおあり。先にお詫びしておきます。真に受けないでくだされや。

睡眠時無呼吸症候群SAS

ようやく一般的に知られるようになった「睡眠時無呼吸症候群」ですが、お惚け老人(当時はまだ老人というほどではなかったが)は、21世紀の初頭にこの診断をうけとります。多分、まだ一般によく知られるようになる以前だなあ(ナンの自慢だ?)一晩、計測器(呼吸、心拍、身体の動きなどをとる)を取り付けて寝て、そのデータをみたお医者様が叫んだのを昨日のことのように覚えています。

明日の晩死んでもおかしくない、いや今晩だあ!

1時間に10回以上も呼吸が止まる症状がでており、そのときの血中酸素濃度(SPO2)は60%台に落ちてます。このレベルが続くとたちまちお陀仏。ということで即座にCPAP治療を始めることになりました。「高度肥満」にて糖尿病の診断を受けた時期からそう遠くない時期のことです。

それにしても測定用のセンサ類を身体に貼り付けたときに使ったテープ強力すぎ。翌朝、センサを取り外すときに体毛がテープに貼りついて「脱毛」状態。剝がすときにとっても痛かった記憶がいまでもありありと思い出せます。

CPAP

さて始まったのが、CPAP、Continuous Positive Airway Pressure(持続陽圧呼吸療法)であります。21世紀初頭に使用開始した装置はまだ結構重くて大きかったです。持ち運び用に「リュック」型の入れ物がついておりそれを背負って歩けるようになってました。

背負って海外出張など行くと、フタ開けさせられてこれは何と問われることも度々。なにやらズッシリした装置にホースにケーブルなど怪しいこと限りなし。つたない英語で「メディカル・イクイップメント~」なっどと言うと通してくれましたぜ。

最初に借りた装置本体は大きく2つの部分に分かれてました。メインの「タービン」部分と「加湿器」部分です。エア・タービンで空気を加圧し加湿器で湿らせてホースを経て鼻にとりつけたマスクに陽圧をかける構造でした。

まあ初代の機械には加湿器ついてましたが、その後、直ぐに撤去されタービン部分のみのシンプルな構造になりました。たしかに加湿器、余り効果を感じない部分だったし。20年ほどの使用期間の間、小型化、軽量化も進みました。初期型はCPAPのデータをいちいち専用カードで病院に持っていって解析してもらう(解析している間はデータとれない)ような仕組みでしたが、最近の2世代前くらいからは業務用のSIMカードを内蔵し、モバイルネットワークでサーバーにデータを自動送信するような形になってました。通院するだけで、担当のお医者のパソコン画面に私のCPAPの結果がグラフ表示されている感じ。観察するにモバイルネットワーク対応は3世代くらい前に行われたのだけれど、どうも「通信料に保険適用していいのか」的な議論があったのかな。ハードの進歩に実適用がちょっと遅れた感じ。知らんけど。

さてCPAPですが、鼻を経由して陽圧(数hPaから十hPaくらい、せいぜい大気圧の1%くらいの圧力ね)をかけてきます。タービンの性能が良いのであまり音は気になりませぬが、マスクをつけて呼吸をすると自動で検知してタービンが起動して空気を押し込んできます。呼吸にあわせて圧力も強弱。まあ、タービン側で呼吸に合わせてくれている形なのだけれど、呼吸が先かタービンが先か。混然一体、相和して肺に空気が出し入れされます。

高々数hPaといっても侮るなかれ。それこそ装着中に口を開くと口からドーっと空気が漏れだします。そのときは空気におぼれている感じ。しかし、自然と口を閉じる習慣が付きます。口呼吸もなくなり、使っているうちに鼻も通るようになる感じっす。鼻からの空気は喉をとおって肺を膨らませると。

ここで重要なのが、睡眠時にだらりんと垂れさがる舌を気道側の陽圧で押し上げる効果です。呼吸が停止してしまう現象のかなりは、お肉の塊の舌(タンだな)が、喉にピッタンコと貼りついてしまうから。これを空気圧で無理有り開通。呼吸に支障なし。

まあ鼻に陽圧かかっても外れないようなパッチリとしたマスクをつけないとならないので、慣れるまで結構かかりました(とはいってもマスクもこの20年で大分進歩してお手軽になってます。)慣れてしまえば威力は絶大。よ~く眠れます。睡眠時無呼吸症だと眠りが切れ切れで浅くなりがち(深くなればなったで死んでしまうかも)なのが、安心して深い眠りにつけるっと。

唯一の欠点が空気が寒いときに身体が冷える現象っす。一応、エアコンつけてそこそこの気温のハズの室内で布団にくるまっているのです。身体の表面はあったか。ところがタービンのお陰で肺に吹き込まれてくる空気が意外と冷たいことがありました。CPAPの設置位置(電源とれる平らな台)の問題ね。窓際だったりすると冷気を吸ってそれを押し込んでくるのです。呼吸はバッチリ。すると肺の中から深いところで強制冷却。気が付くと体温さがって震えが出ると。低体温ぎみ。それほどの頻度ではないのですが、寒さの和らいだ季節あたりで警戒が緩んだときにときどきやってしまいました。

まあ、そんなこんなで約20年、昨年の今頃までCPAPのお陰で深い眠りを毎晩4時間くらいは確保できていたお惚け老人でした(夜中にトイレに立った後はCPAP使わないことも多かったデス。その辺の時間帯になると自然眠りが浅くなってくるので。)まあ、スッキリ。

しかし、昨年の今頃(2025年3月ごろ)、長年愛用させていただいてきたCPAPを揺るがせる事態が勃発。ついにはCPAPを断念せざると得なくなりました。時期的には昨年の初回の入院の前あたり、腹の底では膵臓癌が密かに成長していたあたりです。波乱の予感?

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