やっつけな日常(93) 膵臓癌になりました。お腹のキズは6週間前の、の巻

Joseph Halfmoon

2026年正月休み明けガン発覚。5年生存率データで最悪の膵臓ガンです。1月末に膵臓尾部切除術。本日で手術後6週間目となりました。開腹部を接合した傷跡は腹の真ん中にあるものの、老人の皮膚は弛んでヨレヨレ、見苦しいっす。そしてその裏側の腹の中では何やら「再配置」も起きている感じ。見ることはできないんだが。

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※著者は、医療素人の偏屈な老人っす。事実誤認、認識バイアス、その他おおあり。先にお詫びしておきます。真に受けないでくだされや。

手術のキズ、想像していたのとは違う

どこかに書いた気もするんだが、30年ほど前に会社の先輩の車で「最近人気の」温泉場に行ったことがあります。その先輩は4つ上で、東大院修了、当時でいったら「ブイブイ」言わせているようなイケてる人だった。ただ大病を患って開腹手術をした後、旅行へ行けるほど回復した時期だったです。温泉場の大浴場でそのキズ跡を見せてくれました。お腹の中央付近を縦一直線に傷跡が走ってました。そして縫合の跡なのか、「メイン」傷跡に直行する短い傷跡が多数。ちょうど地図記号の「私鉄」(JR線の白黒だんだらではなく)の記号みたいな感じ。傷跡は赤黒い色で盛り上がっており、悪い言い方だと、フランケンシュタインの怪物風。およよ。

そのときは一瞬の回復期だったみたい。約1年後、その先輩のお葬式に行ったです。

それいらい、開腹手術の傷跡というとその時の光景が思い浮かびます。今回、自分も開腹手術することになって想像したのは同じような傷跡デス。切った位置はほぼほぼ同じくらいだし。しかし様子はまったく違いましたな。

覚えていたのは結構引き締まった腹の上の赤黒く盛り上がった傷跡。先輩は中年に差し掛かっていたけど結構鍛えていたみたい。しかし自分の腹の上に見えるのは、だらしなく垂れ下がった感のある老人のお腹のお肉に埋もれギミのごくごく細い筋状の傷跡。傷跡そのものは赤黒い筋ではあるのです。でもペンで引っ搔いたような細いもの。それに「メイン」傷跡に直行する短い傷跡などはまったくなし。よくよく見れば「ステイプル」跡が分かのですが、術後6週ともなるとあまり目立ちませぬ。

ステープラー

この違いはここ30年くらいの医療技術の進歩によるものなんだと思います。知らんけど。開腹部の接合を確保するために「ステープラー」というものあり、まあ文房具で使うステープラー(ホッチキスは商標?)と類似というより、建築現場で使われるステープルに近い感じか。コの字方の金具を切断面に直行する方向に打ち込んで強度を確保していくもの。

コの字型の金具(ステープル?)はチタン合金など使っているらしく、生体との相性?だけでなく、MRIとかかけたときに問題にならないよう磁性などにも配慮されているみたい。流石だ。調べてみるとどうも「接合する対象物」に応じて2種類あるみたいデス。

    • スキンステープラー
    • 筋膜用ステープラー

今回、自分のお腹を留めていたのがどっちの種類なのかは分からず。また、国内外に手術用のステープラーのメーカ複数あるみたい。これもどこのメーカなのか不明。わざわざ患者がお医者に聞く話でもないか?

ともかく、手術直後には自分の腹の上に三十数個の「ステープル」が打ち込まれていたです。そして退院の数日前、お医者様が「抜きますね~」みたいなノリで取り除き始めました。「抜糸」というと相当痛いんじゃない?とビクビクしていた小心者の老人でしたが、1,2分で全て抜かれてしまった感じ。ほとんど痛くもなく、ポイポイという感じ。どうも「専用工具」のようなモノがあるみたいだけれども、良く見えず。まあ、文房具のステープル抜きよりは自然、医療用ステープルの先は真っすぐみたいだ、文房具のみたいなヒッカカリは無いっと。

退院直後は、細い傷跡の両側にポツポツと見えていたステープル跡の点々ですが、現在手術後6週目ともなるとよく見ないと分かりませぬ。

そして醜いのが周囲のお肉ですな。手術前は大分減量したにせよ、東京ドームのようなドーム状のポンポコリンお腹(おへそはあるケド)だったものが、上下左右、不均等に凹んで?ます。たるんだ、けれど素材的にはプニプニのままのお腹がアッチコッチと微妙に波うち。一方メインの傷跡は縦一直線かと思えば、その微妙な波打ちの間の谷間を縫うように蛇行してます。弾力性のあるプニプニ部と異なり、傷跡は堅くて伸縮性があまりないように見えます。ここに力をかけてプッツとか行くとオオゴトなので、まだ力はかけられんなあ。

腹の中で何かが

自分の腹の中がどうなっているのか分からないっす。でも手術直後に膵臓の尻尾3分の2と脾臓、および関連する血管、リンパなどが取り除かれ、お腹の中に入っているものの容量が大分減ったハズ。脾臓1個で握りこぶし1個相当とかいう話なので、2個以上分くらいなくなったハズ。多分。それが空洞になっているとも思われないので、術後「再編」が進んできたハズ。腹の中のリストラクチャリング?

退院直後くらいは、腹腔内の臓器の位置がまだ「しっくり」きていないのか、それらの間の繋ぎが出来ていないからなのか、自分の腹とは言え、なにか違和感あり。大あり。もちろん、寝て起きて、体勢次第でそれが強くなったりお楽になったり。

ようやく現状術後6週にて、かなり「決まって」きているのではないかと想像。右向き、左向き、寝返り打っても自然な感じだし。とは言え、術前のホントの「天然自然」とは違うんだけれども。

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