前回は、RISC-Vのサイクルカウンタを使って、GD32VF103の基本的な実行性能を測ってみました。そこで印象的だったのは、コードはFlashに置かれているのに、分岐しても特に大きな性能低下もなく、毎回きっちり同じ実行時間で処理されていることでした。シングルコア(シングルハードスレッド)のマイコンとしては、良い性質じゃないかと思います。今回は、データに対するメモリアクセスを調べてみます。 “ぐだぐだ低レベルプログラミング(23) GD32VF103、メモリアクセスを測る” の続きを読む
部品屋根性(6) 中華入門キット、KUMAN K4購入!
密かに(?)リークしてしまうと、1か月ほど前、団員某氏が中華部品キットをご購入になりました。入門キットなのですが、面白そうなパーツ満載(一部電波法ダメなやつだっちゃ、と指摘しておきましたが)、お値段超お手頃。私もつい似たものを欲しくなってポチってしまいました。KUMAN社K4、某Axxxxxx Uxx互換ボード搭載の入門キットであります。
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(19) LT1790、マイクロパワーSOT-23低損失リファレンス
前回は、電圧を周波数に変換するコンバータだったですが、今回は、参照電圧の生成用のデバイスであります。LTという型番からは、リニアテクノロジの名が浮かびまするが、買収されたので、またまた今やアナデバ様です。素人目にはとても小さなレギュレータに見えますが、電源ではなく、リファレンス電圧の発生器という位置づけ(5mAくらい流せるみたい)。 “お手軽ツールで今更学ぶアナログ(19) LT1790、マイクロパワーSOT-23低損失リファレンス” の続きを読む
ぐだぐだ低レベルプログラミング(22) GD32VF103、サイクルカウンタ実測例
前回、GD32VF103のRISC-Vコアのサイクルカウンタを動かせるようになったので、今回は短いコードについて測定してみて感触を確かめたいと思います。「たかが」サイクルカウンタと言っても「高等な」マシンだと、いろいろあったりするので。シンプルなシステムなので素直に使えるとよいなあ。 “ぐだぐだ低レベルプログラミング(22) GD32VF103、サイクルカウンタ実測例” の続きを読む
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(18) AD654 電圧/周波数コンバータ
個人的に「なんちゃら」コンバータというものに思い入れがあり、ふと例の箱(Analog Devices ADALP2000 Analog Parts Kit)をみやれば、V/Fコンバータなるものがあるではありませんか。これは早速動かすべし、と決意して、アナデバ様のホームページからそいつのデータシートをダウンロードしようとしたところ、残念な事実が明らかになりました。 “お手軽ツールで今更学ぶアナログ(18) AD654 電圧/周波数コンバータ” の続きを読む
ぐだぐだ低レベルプログラミング(21) GD32VF103のサイクルカウンタ辺の実装
「RISC-V原典」を読んだので(といって全部きちんとじゃないですが)、再び、RISC-Vのアセンブラと戯れてみたいと思います。最初の疑問は、「図3.3 ゼロ・レジスタであるx0を利用したRISC-Vの32個の疑似命令」という表に掲げられている rdinstret, rdcycle, rdtimeという3つの「疑似命令」についてです。x86の場合の rdtsc と似たもの共、と言えば「アセンブラ関係者」の方はお分かりと思います。 “ぐだぐだ低レベルプログラミング(21) GD32VF103のサイクルカウンタ辺の実装” の続きを読む
Literature watch returns(20) RISC-V 原典
各種「業界」毎、これを読んでないとモグリだ、という類の定番の教科書などがございます。「RISC-V業界」におけるそのようなご本は “THE RISC-V READER” でないでしょうか。寄る年波で原著を読む元気などありませんが、幸いなことに邦訳も出ています。「RISC-V 原典」というタイトル。しかし、この手の御本は重くて分厚いことが通例、とても読む気になれなかったので「モグリ」のまま避けてました。しかし、実際に購入して目から鱗。 “Literature watch returns(20) RISC-V 原典” の続きを読む
鳥なき里のマイコン屋(103) GD32VF103、バッテリバックアップ
RISC-V搭載のMCU、GD32VF103にも当然ですが複数の電源ドメインというものあり、です。今回は、バッテリでバックアップ可能なドメインに入ります。ここにあるのは、RTC(実時間時計)と小容量のメモリなどです。PCなどではCMOSなどと通称される設定を記憶しておくためのもの。実際にバッテリを繋いで、主電源を切っても記憶が保持されることを確かめてみたいと思います。 “鳥なき里のマイコン屋(103) GD32VF103、バッテリバックアップ” の続きを読む
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(17) LTM8067、絶縁型μModule DC/DCコンバータ
たまにアナログなデバイスを実体験(というほど使い込んでいないですがね)しておりますと、電源足らないな、と思うことが度々あるんであります。足りないといって容量ではなく、供給可能な電圧範囲が足らないことがしばしば。とは言え「ちゃんとした電源」は重くてお高い。そう思っておりましたら灯台下暗し、箱の中に良いものが入っているじゃありませんか。アナデバ傘下のリニアテクノロジーLTM8067。 “お手軽ツールで今更学ぶアナログ(17) LTM8067、絶縁型μModule DC/DCコンバータ” の続きを読む
鳥なき里のマイコン屋(102) GD32VF103、タイマ、インプットキャプチャ
前回は、超小型お手軽価格のRISC-V搭載GD32VF103開発ボード、Sipeed社Longan nanoを使って「ありがちな」PWM出力をやってみました。出力やったのだから、次は入力ということで、今回はPWM波形をTIMER3に入力し、その周波数とデューティを測定するサンプルを動かしてみます。 “鳥なき里のマイコン屋(102) GD32VF103、タイマ、インプットキャプチャ” の続きを読む
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(16) アナデバ、フォトダイオード回路設計ウイザード
前回、フォトトランジスタQSD123とPINフォトダイオードOP999が見た目そっくりで見分けがつかんといいながら、フォトトランジスタQSD123でのみ、ちょっと実験やってみました。正直、OP999からは逃げてましたね。だって「トランスインピーダンス・アンプ」がいるのですよ、適切な。アナログ音痴な私にはとても出来ない気がしました。しかし、そんなことはアナデバ様は百もご承知。またか。 “お手軽ツールで今更学ぶアナログ(16) アナデバ、フォトダイオード回路設計ウイザード” の続きを読む
鳥なき里のマイコン屋(101) GD32VF103、タイマ PWM出力
RISC-V搭載の「お求めやすい」マイコン、GigaDevice社GD32VF103の機能を一通り触ってみるべく「活動」しておりますが、まだまだ題材は尽きる気配はありません。今回は、ありがちな、タイマをつかったPWM出力をやってみたいと思います。使用する開発ボードは、久しぶり、Sipeed社のLongan nanoであります。
AIの片隅で(23) M5StickV, V-Trainingその後
先週、インタフェース誌10月号のAIチップ特集を読みながら「メールが届くのを待っています」などとブーたれていたのです。M5StickVのWeb上でのAIトレーニング環境であるV-Training、ここに来て、先月何かの理由で詰まってしまっていたQueueが解消されて動き出したようです。処理完了のメールがとどき、学習済のデータセットをM5StickVにセットすれば、ちゃんと目論見どおり認識をば致しまする。待ち行列解消さえすればこんなにお手軽なものは無い? “AIの片隅で(23) M5StickV, V-Trainingその後” の続きを読む
トホホな疑問(26) Python, Windowsでのshebang行
今日は、Windows上でPython3系とPython2系、どっちのPythonが起動されるかのトホホな話です。正直、惰性で書いてましたShebang行、#!/usr/bin/python みたいな先頭行。でもね、惰性じゃイケなかった。それにまたまた PYTHONPATHが「悪さ」をしてくれるし。。。ちゃんと考えて設定しておかないとダメだ。 “トホホな疑問(26) Python, Windowsでのshebang行” の続きを読む