ぐだぐだ低レベルプログラミング(203)x86(16bit)、CMC、CLC、STC

CMC_CLC_STC
Joseph Halfmoon

前回はCBWとCWDでした。今回はCMC、CLCとSTCです。似たような3文字ニーモニックの命令が続きますが他意はありません。x86は3文字ニーモニックの命令が多いだけのこと。今回の3命令に共通するのは末尾のCです。CARRY FLAGのCです。キャリーフラグ(CF)を操作したいことがそれだけ多いってこってす。

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Lispと一緒(44) Wio Terminalでグラフィクス出力の準備

uLisp4_6b_on_WioTerminal
Joseph Halfmoon

約40回に渡って ラズパイPico2機上の uLisp を練習。今回よりWio Terminalを練習台としたいです。uLisp処理系は同じ 4.6b を使用です。Wio TerminalにはグラフィクスとWiFiという「素のラズパイPico2」に欠けている2大機能が備わっています。練習できなかった関数どもに触れる筈。

※2025年2月16日追記:Wio TerminalにはWiFiハードウエアが登載されていますが、uLispの処理系4.6bではサポートないです。あちゃ~、

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ぐだぐだ低レベルプログラミング(202)x86(16bit)、CBW、CWD

u00000028EC
Joseph Halfmoon

前回はファーポインタをレジスタ組にロードするLESとLDSでした。今回は符合拡張を行うCBWとCWDです。8086らしいなと思うのは、この命令、明示的なオペランドをとりません。レジスタはキメウチ、アキュムレータのみです。この辺のレジスタの使い方に偏りがあるのが御先祖に8ビットを頂くx86らしさかと。 “ぐだぐだ低レベルプログラミング(202)x86(16bit)、CBW、CWD” の続きを読む

ぐだぐだ低レベルプログラミング(201)x86(16bit)、ポインタロード、LES、LDS

LES_LDS_pointerload
Joseph Halfmoon

前回は8086範囲をはみ出すENTER/LEAVE命令でしたが、今回は8086以来のファーポインタ(セグメント間参照)のロード命令、LESとLDSです。そろそろ8086命令は一巡するんじゃないかなどと思っていたのですが、数えてみたらまだまだ残ってます。先が長いのでそろそろ8086範囲は終わらせたいのだけれど。

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Lispと一緒(43) ラズパイPico2でもuLisp、breakとtrace、デバッグ

trace_3endEC
Joseph Halfmoon

今回はuLispのデバッグ機能。この機能はエディタ同様uLisp処理系そのものに組み込まれており、外部プログラムなど必要とはしません。ただし機能を顕現させるには事前の準備が必要です。まずはユーザープログラムの書き換え不要な trace が第1チョイスかと。関数内部の奥深くに探りを入れる場合は breakすかね。
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ぐだぐだ低レベルプログラミング(200)x86(16bit)、ENTER、LEAVEその2

Joseph Halfmoon

前回は、ENTERが作り出すスタックフレームを眺めながらボヤイてましたが演習には至りませんでした。「やりたくないな~」感が充満。Debug.exeは強力なソフトウエアデバッガですが、「ソフトウエアの」デバッガです。自身がブレークかけるためにもスタックを消費。スタック操作の証拠を残すのがメンドイです。仕方ねえ、やるです。

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Lispと一緒(42) ラズパイPico2でもuLisp、SHA256ハードを試用

SHA256sample_EC
Joseph Halfmoon

別シリーズの過去回にてラズパイPico2、RP2350の周辺回路 SHR256計算機(アクセラレータ?)を調べました。メンドいハッシュの計算を自主的に行ってくれる優れものです。調べただけで実機動作がまだだったので、今回uLispから突いて計算できることを確認。まあ動作確認用のサンプルコードでしかないすけど。 “Lispと一緒(42) ラズパイPico2でもuLisp、SHA256ハードを試用” の続きを読む

ぐだぐだ低レベルプログラミング(199)x86(16bit)、ENTER、LEAVEその1

EnterLeaveRetImm
Joseph Halfmoon

前回CALL/RET命令を練習。しかし即値つきRETはENTER/LEAVEと一緒ね、ということで後回し。今回はENTER/LEAVE命令(8086に不在、80186以降のx86が装備)が「想定」しているスタックフレームについて復習していきます。便利?「高水準言語とのセマンティンクギャップ」が叫ばれた当時のアダ花?
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Lispと一緒(41) ラズパイPico2でもuLisp、uLisp to C 変換

takCompileERROR
Joseph Halfmoon

uLisp上の「セルフ」開発ツール、アセンブラコンパイラ、そして前回のエディタと経めぐってきましたが、今回は「クロス開発?」向けのコンバータです。uLisp関数をCのソースコード形態に変換してくれるもの。Arduino環境へ輸出すれば「セルフ」にもなり。しかし「コマケーことはいいんだよ」な感じです。

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ぐだぐだ低レベルプログラミング(198)x86(16bit)、CALLとRET

farCall
Joseph Halfmoon

前回はカウンタレジスタCXを「見て飛ぶ」LOOPとJCXZでした。今回は「呼び出したら戻る」CALLとRET命令です。例によってイントラ・セグメントとインター・セグメントの違いあり。CALLの場合はダイレクトとインダイレクトの違いもあり。いろいろあるけれど、CALL、RETは意外とフツー。

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Lispと一緒(40) ラズパイPico2でもuLisp、uLispのエディタ

editorReplace
Joseph Halfmoon

外部プログラムをロードすることで前回はコンパイラが使える、前々回はアセンブラが使えると喜びました。しかしuLisp半端ないです。実はエディタはビルトインです。入力したLisp関数を実行環境内で編集可能っと。コマケー修正ならばホストに戻らずとも可能。でも編集メンドイよ。年寄じゃないと使えない?

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Lispと一緒(39) ラズパイPico2でもuLisp、uLispのコンパイラ

beforeAfter_compile
Joseph Halfmoon

前回はuLispのアセンブラを試用。Arm Thumb命令のネイティブ・コードを生成してくれるアセンブラです。さて今回はこのアセンブラの上に乗る「Lispコンパイラ」を使ってみます。なんとuLisp関数(使える関数はサブセットだけれども)をネイティブコードにコンパイルしてくれます。実行速度は超高速化、当然。 “Lispと一緒(39) ラズパイPico2でもuLisp、uLispのコンパイラ” の続きを読む

ぐだぐだ低レベルプログラミング(197)x86(16bit)、LOOPとJCXZ

LOOP1
Joseph Halfmoon

前回は条件フラグ共を「見て飛ぶ」条件ジャンプ命令Jccでした。今回はカウンタ・レジスタCXを「見て飛ぶ」(ついでの操作もあるけど)条件ジャンプ命令どもです。16ビットのx86はこのCXの扱いといい、ぜんぜん汎用レジスタでないです。御先祖から引きづっているものが多過ぎる?でもま、ループなど作る時には便利な命令どもです。
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Lispと一緒(38) ラズパイPico2でもuLisp、uLispのアセンブラ

uLispAssembler
Joseph Halfmoon

前々回あたり、uLispは周辺回路レジスタ(実際にはメモリも可)へのアクセスを許してくれると活用?してみました。しかしそれだけではありませぬ。uLispはアセンブラをも備えており、uLisp関数をアセンブリ言語命令で記述して呼び出すことも可能です。事実上、何でもアリ?強力すぎる?アセンブラ書きのお楽しみが増えた?

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