手習ひデジタル信号処理(13) STM32F446、IIRフィルタその2、Double型

DoubleBode
Joseph Halfmoon

前回は、IIRフィルタを単精度浮動小数(Float型)で動かして、「予定通り」計算精度の問題を目にすることができました。今回は、同じIIRフィルタを倍精度浮動小数(Double型)での計算に変更するだけで、その問題が消える件をしみじみ味わってみたいと思います。予定通りとは言え、前回結果と比べると魔法のよう。 “手習ひデジタル信号処理(13) STM32F446、IIRフィルタその2、Double型” の続きを読む

MicroPython的午睡(56) ATOMLite、パッシブ・ブザー接続

ATOMLite_wPassiveBuzzer
Joseph Halfmoon

このところM5ATOMLite側からNodeREDサーバーに「報告」するばかりで、逆方向のアクションがありません。そこでATOMLiteにPassive Buzzerを取り付けてみました。サーバーからブザーを鳴らせば「注意喚起」(何の?)が出来ると。今回はPWM駆動でブザーを鳴らすところまで。

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IoT何をいまさら(102) ESP-EYE, ESP-IDFでWiFiスキャン

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Joseph Halfmoon

ATSAMマイコン関係がこちらへ移動したので、「跡地」にESP-EYEをESP-IDF環境で「やっつけよう」という試みが越してまいりました。AIとか、カメラとかまずは置いておいて、ESP32なんだからWiFiで通信できるところから出発すべきだろう、と。ESP-IDF、資料有りすぎ、読むのが辛いです。イケないけれども伝統の試行錯誤法でアプローチ? “IoT何をいまさら(102) ESP-EYE, ESP-IDFでWiFiスキャン” の続きを読む

モダンOSのお砂場(29) FreeRTOS、プリエンプティブなスケジューリング

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Joseph Halfmoon

前回はFreeRTOSのスケジューラを起動をしたものの、Taskは1個だけでスケジューラのご利益はありませんでした。今回はTaskを2個にして、Blocking APIを使って「自主的に」制御権を手放すのと「プリエンプティブ」に制御権を取り上げて再スケジュールするのと両方のケースを観察してみたいと思います。実験に使用するのは、前回に続きSAMD21マイコン搭載Seeeduino XAIOボードです。 “モダンOSのお砂場(29) FreeRTOS、プリエンプティブなスケジューリング” の続きを読む

AT SAMの部屋(2) SAMD21、GPIOのドライブ・ストレングス設定

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Joseph Halfmoon

前回はSAMD21で吉例Lチカだったですが、書きながら気になったことがありました。GPIOのピンコンフィギュレーションの中にDRVSTRというビットがあるのに気づいたからです。調べたら同じものがSAMD51にもありました。GPIO分かったような気でいて、ついつい見逃していたのね。

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ぐだぐだ低レベルプログラミング(41) 64bitのRISC-Vでインライン・アセンブラ

ArduinoInlineASM_EC
Joseph Halfmoon

RISC-VインタナショナルがVectorなどの拡張命令セット多数を制定したとのニュースが流れるなか、こちらはようやく64ビット命令に入ります。前回まで32ビットのRISC-V、GD32VF103でしたが、今回からは64ビット、Kendryte社のK210です。前回同様VSCode+PlatformIOでのビルドは同じ、しかしプラットフォームが異なるのでまずはアセンブラ命令を走らせる環境の確認から。

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Pico三昧(1) Pico C/C++ SDKで定番74HC595接続、ソフト制御編

74HC595
Joseph Halfmoon

ラズパイPico関係の投稿が増えてきたので、総目次を新設し、あちこちに散在する投稿へのリンクを整理中です。ついてはラズパイPico専用で1シリーズを設けました。「Pico三昧」ですぞ。栄えある?第1回は以前Pico上のMicroPythonでやったことのある定番のシフトレジスタ74HC595の接続です(新味が無いな。)

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手習ひデジタル信号処理(12) STM32F446、IIRフィルタその1、Float型

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Joseph Halfmoon

今回から、IIRフィルタに入ります。前回までのFIRフィルタに比べると、計算負荷(あるいは回路規模)は小さくなるけれども、「いろいろ」あって難しい、と。ちょっと上級生になった感じで嬉しいです。まずは、基本形を出発点に、さっそく計算精度の問題の一端を垣間見ることになるみたいです。浮動小数点処理でもグラグラするのね。

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MicroPython的午睡(55) ATOMLite、NodeREDにCdSセル結果報告

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Joseph Halfmoon

前回 M5ATOMLiteのADCにCdSセルを接続し、値を読み取ることができました。今回は測定値をサーバ機Raspberry Pi3上のNodeREDに報告です。DHT11、BMP280と「既に通ってきた道」なので以下同文でOK、っと思ったら温度、湿度グラフのところにバグが。。。まあついでに修正。

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モダンOSのお砂場(28) FreeRTOS、スケジューラの起動、SAMD21

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Joseph Halfmoon

前回は、ESP32上のFreeRTOSでした。しかしESP32だと出来なかったことがあるのです。スケジューラの起動。ESP32の場合FreeRTOSが動いているのが前提なので、こちらに制御がもらえる前にスケジューラが動いてます。一方、最近手に入れたSAMD21機Arduino環境では、スケジューラを自分で立ち上げればFreeRTOSできる、という仕組み。

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鳥なき里のマイコン屋(150) K210、MAiX-BiT、C/C++で恒例Lチカ

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Joseph Halfmoon

前回ボード入手のKendryte、K210についてC/C++で恒例Lチカをしてみたいと思います。以前はK210についてはMAiX PyというMicroPython環境ばかりでしたが、C/C++でも環境が整ってきたようで随分使えるようになっていました。ビルドに使う環境はWindows PC上の VSCode + PlatformIO です。

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ぐだぐだ低レベルプログラミング(40) RISC-V、div、RV32M拡張その3

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Joseph Halfmoon

前回の乗算に比べると今回の除算命令は分かり易いです。商と余りのどちらか結果はひとつだけという割り切りの効果でしょう。C書いていたら、どちらか一つを求めるのが普通だし、プログラミング言語的にもあっている感じ。そんなこんななのでサクッとやりたいと思います。割り算だよ。

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鳥なき里のマイコン屋(149) K210、64bit RISC-V、MAiX-BiT到着

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Joseph Halfmoon

上のアイキャッチ画像に掲げましたのは、左からESP-EYE、MAiX-BiT、M5STICK-VのエッジAI用マイコン3機種であります。いずれもカメラで画像を取得し、認識させるような用途を狙っています。今回手に入れたのは真ん中のMAiX-BIT(マイク付版)です。お求めやすいお値段(次機種が出そうだからか?)に惹かれて。

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AT SAMの部屋(1) SAMD21搭載、Seeeduino Xiaoで吉例Lチカ

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Joseph Halfmoon

Microchip社のArm搭載マイコンSAMの投稿が大分溜まったので、散在する投稿の総目次を作るとともに、シリーズを独立させることにいたしました。「AT SAMの部屋」であります。独立初回の今回は、先週手に入れたSeeeduino Xiaoを組み立てて、何時ものとおり、まずはLチカから。 “AT SAMの部屋(1) SAMD21搭載、Seeeduino Xiaoで吉例Lチカ” の続きを読む