鳥なき里のマイコン屋(62) DfuSeとST-LINK Utility

先日からST社のツールを使わせていただいておりますが、よく資料も読まずに作業していたので、ここに来てちゃんと資料を読もうと思いいたりました。マイコンツールの基本中の基本に、作成したプログラムを実機のプログラムメモリに書き込むときに使うオブジェクトファイルフォーマットというものあり、古くから、

    • インテルHEXフォーマット
    • モトローラSフォーマット

などというものが使われております。当然、WindowsやLinuxでもオブジェクトファイルフォーマットは存在し、PEとかELFとかが使われます。マイコン用とパソコン用の違いを簡単に述べれば、以下のような感じでしょうか。

    • パソコン用のフォーマットではOSがロードするときに番地を操作して実行可能な状態にする。相対番地で、かつ動的に実行時にリンクされる部分がある。
    • マイコン用のフォーマットでは絶対番地で静的にリンク済で即実行可能な状態である(ことが多い)。

実際には、ELFフォーマットのような相対番地のフォーマットでコンパイル、リンクまで済ませた後、バイナリツールを使って絶対番地のマイコンに転送できるHEXフォーマットに変換し、書き込みツールでマイコンに書き込む、といったことが行われます。

ST社においても、この手の操作は必須なだけに当然ツール類がサポートされています。

“鳥なき里のマイコン屋(62) DfuSeとST-LINK Utility” の続きを読む