AIの片隅で(20) Kendryte K210がくる

JosephHalfmoon
JosephHalfmoon

別シリーズで、「M5StickV+出してくだされ、私は待っておりますで」などと書いてしまいましたが、結局、待ちきれなくなって買ってしまいました。

M5StickV

Kendryte K210 SoCプロセッサ搭載機、CPUはRISC-V、そしてEdge AI向けのNeural Network Processor(KPU)搭載であります。しびれるスペックだな。

私は例によってSWITCH-SCIENCE社から購入させてもらいました。値段はそちらを見てくだされ。まさに、

AI業界の大衆車

とでもいいたい価格帯であります。細長いパッケージを開くとこんな感じ。

M5StickVは、小さな筒上の「かわいい」カプセルに入ってくるのでした。小さいことは知っていたものの、実物みると、本当に小さい。このところ酷使している感のある、M5Stack Greyと並べてみるとこんな感じです。

M5Stackも決して大きなデバイスではないのですが、M5StickVと比べると「カイデ~」という感じになってしまいます。M5StickVは、

AI.CAMERA

として銘打って売られているので下側には取り付け用のネジ穴も見えます。ただし、USB Type.CのコネクタやらGroveコメクタなどもネジに隣接して設けられているので、何か専用の台でもあるのかな。

さて、早速、動かしてみましょう。

M5StickV Quick Start

というページにステップ・バイ・ステップで書いてあるので、その通りにしてみます。

ホスト機がWindowsの場合、EasyLoaderというソフトが使えるようなので、まずそれをダウンロードいたしました。私の場合、ダウンロードできたのは、以下のバージョンのソフトウエアです。

EasyLoader_M5StickV_1022_beta.exe

ついでにといっては何ですが、その下に「click to download firmware」という先からダウンロードできるファームウエアのファイルもダウンロードして、上記の書き込みプログラムと並べて置いておきました。書き込みソフトがあっても書き込むファームがなければ駄目なのでね。ダウンロードできたファームウエアのファイルは以下でした。

M5StickV_Firmware_1022_beta.kfpkg

そして上記EasyLoaderを起動し、M5StickVをUSBケーブルで接続してみます。

キン!

という感じの金属音が鳴り響き(本当に響きます)、小さなLCD画面にM5StickVの鮮やかなロゴが映し出されます。結構カッコいいですが、再接続等の度に鳴り響きます。そのうち.wavファイルを書き換えてやろうかしらん。

接続先のCOMポートの番号のみ入力すれば、直ぐにファームウエアが書き込まれていきます。書き込まれるファームウエアは

Maix.py

というMicropythonで書かれたシステムのようです。書き込み完了後、指定のシリアルポートに対して、ターミナルソフトウエアを使って接続すれば、Maix.pyに接続できます。なおQuick Startでは PuTTY使っていましたが、私は手になじんだ、Teratermです。ボーレートのみ115200に設定すれば接続できました。

ただ、接続しただけだと、micropythonのREPLのプロンプトは返ってきません。

boot.py

なる名のブート時に自動実行されるアプリが走っているようです。シリアル端末に対して、コントロールCを打つと、REPLに戻ってきました。こんな感じ。

help()すると、いくつかの制御キーの使い方を教えてくれます。

Quickスタートには、micropythonのREPLからHello worldするための3行コードが書かれているので、そのまま打ち込んで実行してみます。いつものこととは言え、Hello world.が動作すると一安心です。

Quick Startみると、シリアル端末から使えるスクリーンエディタも組み込まれているようでした。ただ、使ってみると、ちょっと使い勝手が悪かったので、とりあえず置いておいて「先に進む」ことにしてしまいました。

次にダウンロードしたのは、MAIXPY-IDEというものです。PC上で動作するIDE。micropythonのソースコードを編集し書き込めるだけでなく、カメラとしての画像やその解析結果なども表示できるらしいもの。インストールし、ターゲットをM5StickVに合わせて起動してみました。

あれ、接続できた筈なのにカメラ画面が真っ黒だ

なにが悪いのでしょうか?そこであっと気付きました。

M5StickVのカメラは、LCDの裏側についている

LCDが読めるように上向きに置いてあるのでカメラは下に敷いた板の真っ暗な様子を映し出していたのでした。カメラをちょいと持ち上げるとこんな感じ。

ちゃんと写っていますね。カメラをアチコチ向けるとRGBのカラー・ヒストグラムが変わる変わる。。。

いやあ、これ1台あったら、相当遊べる(AIできる?)な。

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