お手軽ツールで今更学ぶアナログ(25) M1KとSpeakerで気付く

JosephHalfmoon
Joseph Halfmoon

今回は、Analog Devices社のお手軽ツールADALM1000(M1K)にスピーカを接続したことがきっかけでソフトウエアのトラブルに遭遇。どうなっているのか混迷の中で、今まで気づいていなかったM1KとAliceソフトウエアの挙動について多少理解したことあり、でも全然トラブルは解決してないんでありますが、トホホ。

元々は、マイクロフォンねたをちょっと弄るべし、と思い立ったのですが、マイクロフォンに入力する「音」を作るのにはスピーカーがいるよね、それでは先にスピーカの特性でも測って置くかい、などと泥縄式な発想をしたのが「運のつき」でありました。

ADALP2000部品キットには小さなスピーカが1個含まれています。ブレッドボードに刺しやすいように配線の先はピンになっています。スピーカからでている黒端子にM1Kの2.5V端子を接続し、スピーカの赤端子にM1KのCH.Aを接続すれば、とりあえず「音」が出せます。ということでやってみました。使うのはAliceソフトウエアであります。CH.AはSVMIモード(電圧ソース、電流を測定)とし、控えめに2.7Vから2.3Vなどという小さめの振幅にセット、SINE波設定でRUNしてみました。1000Hzとか440Hzとか周波数を設定してみると、

音は出ます、オシロ画面に波形もでます。が、ブッツリ短時間で切れてしまいました。

連続して音が出ることを期待していたので「なぜ」状態。結論から言うと2つの要因が重なっていました。まず第1の要因は、Aliceソフトウエアは、

サンプリングできるポイントの分しか、駆動波形も生成しない

ようです。オシロ画面で、時間軸を変えてより長い時間を表示させると同じ周波数でも長い時間音がなり、短くしていくと短時間で駆動波形が切れてしまうので、ブツというON/OFFの音が目立ってきます。これは詰まるところ、M1KのUSBドライバとAliceソフトウエアの仲立ちをしてくれるlibsmuという「ミドルウエア」の制限のようです。どうもこれに対する改良をしていたようなのですが、3年位前の、担当者が辞めてしまったのでlibsmuの開発が停滞した、という記事を見つけました。もしかすると誰か別な人がアサインされて、今では修正されて連続駆動ができるようになっているのではないかと期待されますが。

しかし、どうも変です。表示波形に対応している区間しか駆動していないにせよ、以前のオシロ波形は繰り返し駆動し、そして繰り返し表示しつづけていたように思われました。もう一つの要因は、その繰り返し駆動がどういうわけか第1のPC上では動かなくなっていた、ということであります。以前は確実に動作していた筈のものが動かなくなっていたのです。決定的になったのは、

ボード線図

を描かせてみようとして周波数でスイープさせようとした時です。以前は設定範囲を自動でスイープしてくれたのに動きません。いろいろやっている内にオシロ画面のRUNボタンを押すと、1点ずつデータが取れることを発見しました。50Hzから1kHzまで100点掃引設定。ボタンを100回押し続けたらグラフが描けました。ついこの間までは自動で動いていたのに。。。

どうも問題はソフトウエア。そこで例によって2台目予備機PCにM1Kを動作させるためのソフトウエア一式をインストールして動作を見てみました。

動作OKでした。

波形は設定区間で繰り返し駆動されるので、駆動の隙間と思われるブツブツ音が挟まるものの波形は繰り返し表示されています。また、ボード線図を描かせたら、ちゃんと自動で掃引してくれました。すると1台目のPCにインストールされている何かが悪さをしている。最近インストールしたものといえば、

USB「シリアル」系のドライバをインストールしたなあ

過去にも、あるボードのためにドライバをインストールしたら、そのボードとは無関係のAnalog Discovery2が動作しなくなって困った、という件がありました。今回もそれか?今のところ理由は不明です。なにかぶつかるものがあったのか?

さてそれとは別にAliceソフトウエアでも「発見」がありました。こちらは、1台目PCにインストールしてある Alice M1K Desktop 1.3です。

Alice M1K Desktop 1.3 10Feb2020

そして、こちらが、2台目PCに新たにインストールした、Alice M1K Desktop 1.3です。

Alice M1K Desktop 1.3 25Aug2020

どちらも、

Alice M1K Desktop 1.3

と名乗っていますが、日付が違い、そして顔つきもちょっと違ってないかい。それに新しい方は、走っているときに「ディスコンティニュアスモード」みたいな表示がちらっと見えるのだよね。もしかすると、懸案だったコンティニュアスモードへの切り替えができるのか?

1台目に新しい方のAliceをドライバからフルで再インストールしたら、M1Kの動作は元に戻るのか?しかし、最近インストールした例のボードが動かなくなるかも。ううむ。どうするか。当分M1Kは2台目で運用か?

ぜんぜんスピーカのこと調べられませんでした。トホホ。

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