前回、オーストラリア産のプレートテクトニクス「ビジュアライゼーション」ソフトウエアGplatesをインストールさせていただきました。とっても面白いっす。眺めていると時間が経つのを忘れます。といって「操作」している時間はMaっすけど。今回はアニメーション機能を使わせていただきます。年甲斐なく大興奮。
※「やっつけな日常」投稿順 Index はこちら
単位は100万年
普段は、μsecとか、msecとか(それでも最新最速の電子回路からしたらとんでもなくゆるゆるな時の流れデス)を扱っていることが多い当サイトですが、Gplates様のお陰で、今回扱う時間単位はMaです。
Ma 100万年
ね。なお用語については、産業技術総合研究所 地質調査総合センター様の以下を拝見させていただいております。
「ノービス」用のデータセット
さて、前回チョコっと使ってみた付属のデータセットの中に「バッチリ」なデータセットを見つけてしまいました。Windows11環境にインストーラ利用でインストールした当方環境では以下のファイルです。
C:\Program Files\GPlates\GPlates 2.3.0\GeoData\DataBundleForNovices\DataBundleForNovices.gproj
そのものズバリのファイル名です。
DataBundleForNovices.gproj
Novicesデス。地球物理素人にして、GplatesもインストールしたてのNovicesっす。
上記のプロジェクトファイルをプロジェクトとして開くと初期画面はこんな感じ。「プレゼント・デイ」ってことですかい。
勿論「全球」のデータなので大西洋に限らず、視点を変えればどこでも描くことができます。しかし、御存じのとおり、大西洋こそが大陸移動説の原点だと。
アニメーション
さて、上記でロードした「ノービス」向けデータセットには約4億年以上の期間のデータが含まれておるみたいです。そして Reconstruction メニューから、PlayAnimation コマンドを発すれば「ヌルヌル」と大陸が移動していくのでありますよ。ぬるぬると。
ぬるぬるしたアニメーションを見たいよゐこは自分でGplatesをインストールされることをお勧めします。簡単だし。インストール編はこちら。
-
- 約3億60万年前
まだ超大陸は分裂してないみたいデス。でもプレート切れ目?には線が書き込まれているので、この辺が南アメリカ、この辺がアフリカになるのねという感じは見えておりますがな。
-
- 約2億1500万年前
「アフリカと南アメリカ」と北アメリカの間に何やら地殻変動が起こって引っ張られているみたいっす。知らんけど。
-
- 約1億5400万年前
とうとう、北アメリカとアフリカの間には海が出来てます。その中央にひかれた赤い筋こそ後で登場するIsochronというものみたいです。
-
- 約1億1700万年前
いよいよ海が広がりIsochronの赤線多数っす。Isochronは「等時線」と訳したらよいのですかい?
その様子をよく見るために、後に大西洋北部となるあたりを拡大してみます。多数のIshchronが並んでいます。
「選択ツール」的なツールがあるので、それを使って一番アフリカよりのIshchronを選択してみます。154Maのラインらしいっす。
一方、大西洋中央海嶺に一番近いあたりを選択してみると120.6Maでした。両者の差約3300万年くらいなのね。
コンパスの絵の距離測定ツールもあるので、それを使って距離を測ってみます。だいたい460kmくらいね。3300万年で460kmっていうと年に14cmくらい?計算あってるのか?
-
- 約6500万年前
恐竜滅亡の時期になるとこんな感じ。かなり現代に近くなってきてます。
眺めていると飽きないデス。作っていただいた皆様に感謝。