AIの片隅で(54) Googleの生成AI、Gemini、不安定と判定される伝達関数?

Joseph Halfmoon

制御工学素人の老人が別シリーズで古典制御の計算などしているので、ついGemini様に問いかけました。『ナイキストの安定判別方法で不安定と判定される伝達関数を1例あげてください』と。例によってGimini様は自信満々にご回答。でもなんだか変でないかい?安定と不安定と両方尋ねたのに参照しているグラフは同じ?なんでだ~。

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※Google様の生成AI、Gemini(無料プランだけれども)を使って伝達関数を求めてもらっています。

Gemini様はなんでもご存じだけれども、参照先として引いてくるグラフとか相当いい加減なことが多いです。人間相手だったら「オメーちゃんと確かめろよ」などと言いたいデス。言えないけど。

今回は、異なるプロンプトに似たような問いかけをしてしまいました。

    • ナイキストの安定判別方法で不安定と判定される伝達関数を1例あげてください
    • ナイキストの安定判別方法で安定と判定される伝達関数を1例あげてください

勿論、2つは無関係なものとして投げかけております。

2つの結果を見比べてみると

今回は、Gemini様の異なるプロンプトに対する問いかけ2つへの回答を比較しております。こんな感じだあ。ABf

左は「不安定」な伝達関数を1例あげての方で、右は「安定」な伝達関数を1例あげての方です。ご提示いただいた伝達関数は、例によってLatex式?みたいなので、オンラインの HostMath にお世話になってます。G(s)=として貼り付けてある数式はGemini様ご回答をHostMathで画像化したもの。まあね、伝達関数そのものにも問題ありーのなんだけれども、直ぐに気がつくのが提示されているナイキスト線図ですな。両方とも同じ図形でないかい? 出元は、Wikipedia(英語版)みたいです。なおWiki様の伝達関数自体は上の例に挙げられているどちらの式とも違います。以下です。

G(s)=1/(s^2+s+1)

念のため、手元でもナイキスト線図にしてみましたぞ。こんな感じ。WikiCaseF

なお、左側の小さい赤いポッチが(-1, 0)の点であります。てことは安定ってことですかい?知らんけど。

ホントはこんな感じの例を挙げてほしかった。。。

以下のように赤ポッチを右にみながら回るところを見たかったデス。Gemini様のご回答がはかばかしくなかったので、以下は素人老人が勝手にでっち上げたものっす。X

Gemini様のご回答は不発気味。変なことを聞き過ぎたのか?

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