R言語付属のサンプルデータセットをABC順に眺めてます。前回clusterパッケージ内のデータを舐め終わりました。今回からはcolorspace パッケージ。このパッケージは「グラフに色をつける」ことに特化したお道具箱。色彩パレットをいろいろ作れるみたい。付属データはあるにはあるけれどもデモ用の人工的なデータね。
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※使用させていただいている Rのversionは 4.3.1。RStudioは 2024.04.2+764 “Chocolate Cosmos” です。
colorspaceパッケージ
このパッケージを解説するWebサイトが以下に。
A Toolbox for Manipulating and Assessing Colors and Palettes
上記のサイトへ行けば、美麗なサンプル画像多数があります。パッケージをロードすれば同じことを一撃でできるので、いくつか手元で描いてみましたぞ。
上記を見ての通り、Luminance(明度)一定で、円周にそってHue(色相)を変え、中央から外に向かってChroma(彩度)が変化するプロットの中でChroma = 50の円周で色をサンプリングしているという感じの図です。このパッケージの中にはこの手の「パレット」を作り出すような関数どもが満載。
まあ、色に関することはお任せって感じ。知らんけど。
USSouthPolygon
サンプルデータセットの解説ページが以下に。
Polygon for County Map of US South States: Alabama, Georgia, and South Carolina
「着色」のデモ用にパッケージ内に付属しているらしいサンプルデータセットです。米国の南部のアラバマ、ジョージア、サウスカロライナの3州の地図データ、といっても「郡」ごとの外形を示すだけのポリゴンデータです。ただ塗分けるために「人工的な」数値が各郡ごとに振られているみたい。
先ずは生データ
単なるデータフレームです。データ内部を表形式で覗いてみたものが以下に。
上記はタマタマ見えただけのアラバマ州オートーガ群(Googleマップで見たけど、結構田舎、失礼、人口がすくない地域のようです。)です。地図の形(ポリゴン)はX、Yに記載されてます。Xが西経(マイナス)、Yが北緯なんだと思います。そしてZが各郡に割り当てられた「人工的」データかと。何を意味しているのかは不明。
ZがあるところにはX、YがNA、X、YがあるところにはZがNAという形式。
サンプルデータセットの解説ページに描画例があるので、それをそのまま実行してみたのが以下に。
左からアラバマ、ジョージア、サウスカロライナの順であります。群どおしの境界は結構デコボコしているけれど、州境は比較的スムースな線になってます。目をこらして眺めていると州境が浮かびあがってくる?