Scilab/Xcos上でのModelicaモデルのデモを鑑賞中。前回はバイポーラの差動アンプでした。同相信号除去（CMR）のデモね。今回は差動っちゃ差動だけれどもオペアンプです。「理想」オペアンプを使って「非反転増幅回路」をデモしてくれるみたい。何の捻りも加えてない、素のアンプ回路みたいっす。芸がない？
※「ブロックを積みながら」投稿順 index はこちら
※動作確認にはWindows 11の パソコン(64bit)上にインストールしたScilabの以下バージョンを使用しています。
Scilab 2024.0.0
「オペアンプ」デモ
今回練習してみるのは、Scilabのデモ選択ウインドウから以下で起動できる「オペアンプ」という名のデモです。
上記で開かれるXcos(Scicos)のフローが以下に。例によってModelicaブロックはロードしただけでは、ブロック表面に表示されている定数に実設定の値が反映されないので、横に設定値を赤字で書き添えてます。
真ん中に鎮座している三角のオペアンプは「理想オペアンプ」です。理想なのでパラメータの設定などは一切ありませぬ。
-
- オープンループゲイン無限大
- 入力インピーダンス無限大
- 出力インピーダンスゼロ
- 帯域幅無限大
- ゼロオフセット電圧（ゼロオフセット電流）
ということで、ゲインは外部の抵抗値のみで決まり、上記の場合、非反転増幅器の回路なので
\( Gain = 1 + \frac {20} {0.2} \)
ということで 101倍になるハズ。
入力信号は以下の設定により、振幅0.08V、オフセット0V、周波数50Hzの正弦波信号です。
Xcos（Modelica含む）シミュレーション結果
シミュレーション結果のグラフが以下に。
上記のグラフでは、101倍になるはずのゲインの読み取りは難しいです。正確に求めるなら数字で出力すればよいですが、メンドイのでグラフを拡大してみました。こんな感じ。
予定どおりだわいな。あたりまえか。ド直球なデモだったな。