お手軽ツールで今更学ぶアナログ(243) アクティブ・ミキサ、その2 現物回路でFFT

Joseph Halfmoon

アナデバ様のWeb記事『StudentZone』の2025年9月号(日本語版)の実習2回目です。前回の後またまた突発対応勃発中。間が空いてしまいました。忘却力のアナログ素人老人の回路あたまのリハビリは進まず。今回は前回シミュレーションのシングル・バランスド・ミキサを実機で動作させてみます。

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ブレッドボード上のシングル・バランスド・ミキサ

以下は前回シミュレーション(LTspice)したアップコンバージョン用の回路の再掲であります。既に忘却の彼方にあったのよ。SingleBalancedMixer_0_circuit

上記の回路をブレッドボード上に組み立てたものが以下に。ActiveMixerBB

ただね、前回「見逃していた」件一つあり。アナデバ様記事では入力信号について、

    • 5V/210kHz
    • 5V/25kHz

みたいな素っ気ない記述あり。前回シミュレーションでは何の疑問もなく、

    • SIN(0 5 210k)
    • SIN(0 5 25k)

みたいな記述をしてました。しかし、これ、マズイんでないかい?OP37の電源はVp=+5V、Vn=-5Vっす。そしてレールツーレールではありませぬ。よって振幅5Vの入力波形を突っ込んでも波形は多いに歪ます。今回、茫漠とした頭で回路を組み立ててから波形を観察し、ようやくこのことに思い至りました。お間抜け。やっぱ現物回路は嘘はつかないっす。

5V/25kHzという記述は、振幅じゃなくてピークツーピークが5Vということか? 今回実機では、振幅4V(ピークツーピークで8V)付近で波形が歪まなくなったので、「その辺」で実験してます。いい加減やな。

実験結果

出力波形にFFTをかけたものが以下にActiveMixerFFT_EC

2つの波形が重なっており、黄色が出力波形(IFp)、青色がFin波形です。左の方に青色で25kHzと書いてあるのが、青の波形のピークのところの周波数デス。一方中央付近の黄色の210kHzがLO信号の周波数です。

赤丸したところの赤色カーソルが「だいたい」210k-25k=185kHzと、210+25k=235kHzのアップコンバージョンされた信号となるみたい。まあ、なんか汚いけれどもノージンジャー。一応、記事と同様な結果を得ることができたと。本日のリハビリはここまで。

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