結構使い込んだつもりのWaveForms(AD2など「お手軽」計測ツール用の制御ソフト)なのですが、今だ使いこなせてない部分が大ありです。今回も今まで知らなかった機能を発見。任意のアナログ波形を生成できるWavegen、いままでずっと2チャンネルと思っていたら実は4チャンネルだった件。それってどゆこと?
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WaveForms
「WaveForms」は、Digilent社製USB接続の「万能」開発ツールを制御するためのソフトウエアです。当方使用のAnalog Discovery2だけでなく、最近でたAnalog Discovery3、遥か最高峰の(ちょっとお高い)Analog Discovery Proなど各種ツールに共通のソフトウエア基盤です。オンラインマニュアルが以下に。
当方、結構な期間AD2を使わせていただいているので、かなり親しみは持っているものの、今だ触ってない機能も沢山あります。例えばアナログ波形を作り出すWavegen機能の「高等なところ」です。
上記のように、Wavegenには、多くの動作モードがあるのですが、当方、いつも Simple 一択です。というのも Simple 指定しても以下のように、多数の波形が「プリディファイン」されとるのでそれで満足。
だいたいね、正弦波、矩形波、三角波くらいあれば当方の需要は満たされとりますな。そんなムツカシー波形が必要になるような頭もないだろ~
Wavegen
さて、WavegenにはW1とW2の2端子(接続ケーブルは黄色と黄色+白色)あり、Analog Discovery2には、ずっとCH1とCH2しかないものと思ってきました。しかし、ツラツラとマニュアルを読んでいたら驚天動地(大げさな)の記述が(1か所マニュアルより引用)。。。
なんと、Analog Discovery2では、CH3とCH4も使えるみたいです。ただし、物理的な端子としては正電源(赤のケーブル)と負電源(白のケーブル)をCH3とCH4に割り当てるみたい。
端から端までマニュアルに目を通してないから後でこういうことにビックリしてしまうのだな。
まあ、マニュアルに書いてあるので「隠し機能」ということでないのですが、ちょっとフェイント気味。上の方に貼り付けたURLのオンライン・マニュアル上では、Analog Discovery2で使えるとは書いてないのです。上記は、PC上にインストールしたローカルコピーのマニュアルファイルからの引用です。「隠してない」けど微妙。
上記にあるように、Device Manager(前回も使いました)のコンフィギュレーションの「6番目」を選択すればCH3/CH4が使えるようになるみたいです。
上の緑のマーカ部分が「6番目」です。ロジアナ機能とデジタルのパターンジェネレレータ機能に割り当てられているメモリを削ってそれをWavegenに割り当てるということみたい。
実際「6番目」のコンフィギュレーションを選択した後、Wavegenのタブを開いてみると、ほれこの通り。
上記のようにメニュー上にCH3/CH4が出現しました。
なお、CH1ウインドウに対してCH2ウインドウはCH1の下側に現れるのですが、CH3ウインドウはCH1の右側に出現しました。こんな感じ。
そしてまた、CH3の設定(Simpleモードですが)を開くと、モノホンのWavegen端子にはない制限もあることが分かりました。
以下のようにFrequencyの上限は 2.5Hz です。すっごい低周波のみってことだね。
元々電源端子なので、周波数が低いだけでなく、AmplitudeやOffsetについても制限がありました。V+端子は正電源であるので、出力が負になるような設定にはならないようにシバリがかかってました。
以下は、WavegenのCH3(正電源端子)に1Hz、オフセット0V、振幅1Vの正弦波を出力、オシロスコープのCH1で観察したところです。
「ちゃんと」電源端子に指定の正弦波でとるがや。