アナデバ社(ADI社)のWeb記事『StudentZone』の2024年5月号(和文版)の2回目です。「トランス結合アンプ」の実験です。前回はまずは回路をLTspiceでシミュレーションしてみるべし、とやってみました。しかし元記事のご指定の周波数の信号入れてもハシボーな感じ。どこか決定的に間違っている?
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※学生でもないのに勝手に実習をさせていただいておりますアナデバ様の記事(日本語版)が以下です。アナデバ様的にはアナデバ製ADALM2000ツールを使って実習せよ、との記事ですが、当方持ち合わせなく、Digilent製Analog Discovery2(AD2)利用であります。
現物実験
前回は、シミュレーション結果が元記事の出力のようにならない、というところで終わってました。現物でやってみれば一撃じゃん、ということでやってみましたが、やってみても混迷は深いです。まずは前回回路をブレッドボード上の現物に置き換えたものが以下に。
右の方に見えるのが米国コイルクラフト社製のトランス(ADALP-2000所蔵のもの)です。実は前回はHP1-1400Lという型番のコイルのつもりでシミュレーション時のインダクタンスを定義してあったのですが、手元にある現物はHP1ではなく、HPH1でした。上記現物はHPH1-0190Lです。しまらんなあ。
周波数特性
「測った」などといっても、「怪しい感じ」の実験(そもそも電源がヨワヨワ、あてにならない?)です。まあ、それでも上のグラフの傾向は、前回のシミュレーション結果と軌を一にするものでないかと。ホントか?
実際の波形が以下に。黄色が入力、青が出力です。ボロボロな波形だな。
入力信号はオフセット0V、振幅100mV、周波数100kHzです。これと上の周波数特性を眺めると、まあ、そんなもんかいな~と。いい加減だな。
しかしご指定のオフセット0V、振幅500mV、周波数100Hzでは、出力波形はほぼほぼ平ら。のっぺり。一瞬kHzのkが抜けてる?とか思ったのだけれど、元記事のグラフを拡大すると設定2.000ms/divと書いてあるので、周波数は100Hzなのだよね。。。
この「落とし前」、どうしたらよかですか?