お手軽ツールで今更学ぶアナログ(213) エンベロープ・ディテクタその4

Joseph Halfmoon

アナデバ社(ADI社)のWeb記事『StudentZone』の2024年9月号(和文版)の実習4回目です。たかだが部品3個の包絡線検波回路、前回は積み残しのFFT結果を眺めて終わりました。今回は部品倍増、といっても6個ですが、の回路です。前回までの正の半波の包絡線に加えて負の半波の包絡線もとってみるっと。

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※学生でもないのに勝手に実習をさせていただいておりますアナデバ様の記事(日本語版)が以下です。

ADALM2000による実習:エンベロープ・ディテクタ

今回実験の回路

みんな大好きLTspiceの回路図が以下に。ターゲットの包絡線検波回路(正負両方)はオレンジ枠の中です。EnvDetectorExpCircuit

前回まで実験していた回路は出力VoutPと出力端子名を変更した下の方です。追加したのはVoutNを出力する上の方です。ぶっちゃけ違いはダイオードD2の向きだけっす。

さて上記回路のシミュレーション結果が以下に。EnvDetectorExpSim

赤色の方が前回までと同じ正の半波の側の包絡線検出の結果、金色っぽい色の方が今回追加の負の半波側の包絡線検波の結果です。

実機

ブレッドボード上に上記のオレンジ枠部分を実装したものが以下に。EnvDetectorExpBB

これにDigilent社Analog Discovery2から与える波形は、前回、前々回とかわりませぬ。搬送波周波数 10kHz、信号周波数 100Hz、搬送波振幅3V。変調指数 k=0.5。

このとき観察できた波形が以下に。EnvDetectorExp

黄色がVoutP、青色がVoutNであります。予定通りっと。

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