お手軽ツールで今更学ぶアナログ(238) パルス発振器(リンギング発振器)実機実験

Joseph Halfmoon

アナデバ様のWeb記事『StudentZone』の2025年7月号(日本語版)の実習2回目です。前回シミュレーションしたパルス発振器(リンギング発振器)をブレッドボード上に実装し、実機動作を観察してみる回です。シンプルな回路なので実装も簡単、発振もお手軽、ホント大丈夫か?

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回路図の再掲とその実装

前回LTspiceのシミュレーションに使った回路図が以下に。

Vgateに矩形波を与えてやると、そのロウ期間にL1-C1の発振回路が「発振」するという回路であります。LC発振回路には発振を維持するためのフィードバックループなど無いので、パルスに突かれる度に発振開始しては減衰するの繰り返しっす。

上記回路をブレッドボード上に実装したものが以下に。pulseOSC_EC

部品点数も少ないし、シンプル。

実機動作波形

黄色はVgate信号です。振幅0.7V、オフセット0V、周波数50kHzの矩形波を与えてます。wave0

青色がVoutの発振波形です。

波形を拡大して発振の冒頭付近にカーソルをあてたものが以下です。振幅は1V(ピークツーピークで2Vくらい)はありますな。waveDIFF0

発振期間の末尾付近にカーソルをあてたものが以下です。振幅は300mVくらいと、出たしと比べるとほぼ3分の1くらいっす。waveDIFF1

時間側にカーソルを当ててみたところが以下に。waveFREQa

周波数は約1.23MHzとな。シミュレーションのときより減衰は激しいし、周波数は低めだけれどもノージンジャー(しょうがない。)

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