冥界のLSI(2) ARM250、ARM最初期のSoC

今日、Armコアのプロセッサというとまず間違いなくSoCプロセッサです。主要部品として、その外側にメモリをとりつければ「だいたいのシステム」が出来上がるという意味で。一方、x86プロセッサでは主流は単体のプロセッサ(現代的にはメモリコントローラやGPUのような「周辺」も取り込んでいるのでSoCと言えなくもないのですが、必ずお供のチップセットなど周辺チップを必要とする構成なのでSoC分類にはいれません。)で、x86コアのSoCプロセッサは傍流であり続けました。両者の使われ方はかなり大きく異なると言わざるを得ません。しかし、最初からArmもSoC主体だったわけじゃないのです。出発は単体プロセッサであったのです。今回も「黄昏」というタイトルに反して、「夜明け前」の時代、”ARM”がまだ単体プロセッサとして使われていたころに戻り、黎明のSoCプロセッサを振り返りたいと思います。

(「黄昏のSoC」改題)

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