SoC以前のSoCプロセッサ話、どうもx86側に引きづられ過ぎたようです。登場したてのx86の対抗馬と言えば68K(MC68000)でした。そしてx86側にPC/AT互換のSoC(まだSoCという言葉は一般化していない)が登場した1990年代中盤、68KにもSoCプロセッサが登場し、「一山あてる」ことになるのです。市場はPDA、これまたPDAという言葉以前にApple社がARMプロセッサを使ってNewtonという装置を出したけれど「あてられなかった」市場です。その市場を本格的に立ち上げたのは、Palm社でした。そしてそのプロセッサこそ、DragonBallの名で知られるMC68328とMC68EZ328でした。
(「黄昏のSoC」改題)