土木でエレキ(17) AS3935 雷センサ、初検出!

5月の連休に AMS社のAS3935 Franklin Lightning SensorをArduino unoに接続し、検出結果をロギングするPC上のソフトを作り、いまかいまかと雷様を待ちました。しかし、運が悪いことに、雷発生しそうだということで装置を「稼働」させると雷雲は近づかず、雷雲が近づいたときには装置を稼働できる状況になかったり(寝ていたことも一度ありましたが)しておりました。結局、3カ月ちかくAS3935が実際に雷を検出することはなかったのであります。しかし、それも昨日で終わりました。ようやく初検出です。しかし、いろいろ直すべきことあり。

まず、5月の連休時点では、ブレッドボード接続だったセンサがどうなったのか、プログレスをご覧いただきましょう。やはり、ブレッドボードでは頼りないので、Arduino 用のユニバーサル基板を使用してきっちりArduino Unoの「シールド」化を果たしております。これを、気象庁の雷ナウキャストなど参照させていただきながら、雷雲近づきそうだ、となる度にPCに接続し、PC上のログ取得用の自作ソフトを起動していた、という塩梅なのであります。

本当は24時間、365日稼働であれば、もっと早く初検出できていた筈

なのです。生憎、接続先のPCは、

  • 夜はお休み
  • USB-HUBで数増やしているがUSBポート不足ぎみ(いろいろマイコンボードなど接続するから)
  • 他にも走らせているものが多い

というわけで、『雷雲近づきそうだ』などと機会をとらえて捉えようとしていたことが裏目に出ておりました。それでも2日や3日じゃありません、トータルしたら1回6時間くらい、10回くらいは「観測」していたのですが、まったく音沙汰なし。センサ、壊れてないだろうね、とか心配になってきていたのですが、昨日ようやく、検出しました。検出したところのPC側ログソフトの画面です。

 

青色の反転のところをご覧ください。 日付、時刻の後に、エネルギー相対値(単位不詳)のE=と距離のD=が見えますでしょうか。2発検出であります。

しかし、ここでバグも発覚、本当は、検出したら最新の回の結果をフィールド毎に分離して表示するための上部のテキストボックスに値が表示されていません。

検出したログのデータでデバッグするもんね、

とか思ってデバッグしていなかった。デバッグしていないものは動かない。。。直しましょう。それに、こうしてログを表示していても保存機能が無いではないですか(作ったのはお前だ!)。とりあえずコピペで貴重なログを保存しましたが、保存機能くらい入れておけ!と。なおしますです。

しかし、雷センサを使ってみて(特に検出なかった3カ月期間)、

今の日本、スマホみればどこに雷起こりそうか分かる、落ちた場所まで分かる

こういう雷センサの存在価値って何なのだろうか、と考えてました。スマホの電波が届かない山の中の現場じゃ、価値はあるかもしれません。が、それだけ?という感じでした。でも、今回の初検出でちょっと意見変わりました。実を言えば、今回も空振り感があったのです、一天俄かに掻き曇り、大粒の雨が降り出したときは車の中でした。ようやく装置に辿り着き、起動したときには、雨は小降り、遠くに雷鳴が微かに聞こえた気がしたのですが、微妙。今回も駄目か、とあきらめたものの、まだ、発雷確率「黄色」のエリアはそう遠くない。しばらくそのまま放置しておりました。雨も完全に止んでもう無いと思ったときに、初検出です。その後、また、しばらくして2発目。

落雷位置の分かるウエブサイトでその時間あたりを調べましたが、40km圏内に落ちたところはなし。可能性としては2つ。

  1. 何かノイズを拾った誤作動
  2. 地上には落ちなかったが、雲の中で電流が流れたような現象?

自分としては、後者のような潜在的な危険性を知らせてくれた、のではないかと期待した次第。しかし、2例だけでは何だかわかりません。やはりもっと事例を積み重ねないと。。。

  • 24時間稼働でログを記録できる
  • 場合によっては、屋外に持ち運んで観測できる

と良いな、と思いました。まあ、PC用のソフトも改良しますが、PCベースでなく、スタンドアロンで動作可能なマイコンベースの「ロガー」にすべしと考えます。幸い手元には、使えそうなマイコン機材がいろいろありまする。

夕立シーズンが終わらぬうちにFLSロガーを作る

間に合うか。他にもいろいろ手を広げておるし。。。

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