介護の隙間から(44) 血圧測れるスマートウオッチ買ってみた

JosephHalfmoon

前の投稿で、カフ無に血圧測定をする方法をちょっと調べてみました。そしてお友達のKさんの口車にのって、その手の中華スマートウオッチを買ってしまいました。普通にスマホと接続して電話の着信などを知らせてくれる機能などある上に、脈拍、歩数、運動量といった指標以外に血圧や睡眠などの測定項目も備えています。なんといっても通販サイトで約2000円。この価格で本当に血圧測れるならば「お値打ち感」半端ないですが。やってみました。

まず、製品の名前をと思ったのですが、付属のマニュアル(英文+簡体字中国語)にも箱にも機能説明はあるのに、製品名称とか製造元とかの記載がありません。ま、お値段だけにその辺はツッコミますまい。今回はスマートウオッチの裏側写真から行きましょう。何といっても脈拍、血圧測定のメインとなる筈のセンサのある場所です。

中央の小さな二つ目玉がLEDとフォトセンサです。右側がLEDで、測定モードになると強烈な緑の光を放ちます。なかなか工夫しているな、と思ったのがこの時計背面の形状です。ごくわずかですが中央部が膨らんでおり、時計を装着すると自然とセンサ部が皮膚に密着するようになっています。裏面材質も皮膚との密着感があります(私のような汗かきには良し悪しですが。)なお、写真右側の端子は充電用のもの、磁石が付いているので専用の充電コネクタ(反対側はUSB)がピッタリくつきます。

値段の割にはちゃんとしているんでないかい

という第一印象を持ちました。早速充電し、まずは脈拍測定からやってみました。流石に脈拍はとれるでしょう。脈拍測定モード画面はこんな感じ。

脈拍出るまでにザックリ10秒くらいかかりますが、これは致し方ありますまい。本来定義は1分あたりです。最短、1拍の波形が取れればその周期から計算できますが、そんなことをするとかなり「揺らいだ」値がとれる筈。安定した数値に(フィルタなど通して)落ち着かせるのに10秒というのは必要でしょう。この値そのものは、他の装置(後述のカフ式血圧計)と大差ないと思います。ただし、スポーツウオッチでは、走っている最中でも正確な値を表示しつづけるために、加速度センサと組み合わせて補正したりするのですが、このスマートウオッチについては加速度センサは確実に内蔵していると思われますが、その辺どこまでやっているのか分かりません。ただ、時計側からの操作だと脈拍計測は1回やると完了で連続計測ではありません。スマホ側からの操作であると連続計測もできるかもしれませんがまだ確かめておりませぬ。しかし、あの強烈なLEDの明るさから見て、連続計測すると電池がどこまで持つのか若干不安に思われます。

さて、唯一ともいうべき「身元」が分かる情報が、説明書に表示されているQRコードです。そこからiOSとアンドロイドのアプリに到達できます。アプリを提供しているのは、

Yoho Sports

というところのようです。さらに言えば、会社名としては、

mCube Inc.

でした。上のリンクをたどると分かりますが、MEMSセンサの会社のようです。(追記:mCube関係投稿)出てきたなデバイス屋、という感じ。まあ、センサ屋さんが大本にいるのであれば、それなりのアルゴリズム持っていそうな期待があります。

ダウンロードしたアンドロイド用のアプリの心拍測定画面のスクリーンショットがこちら。見た目もそんなに悪くないし、日本語化されています。(見かけ普通の日本語ですが、細かい用語など、若干一般的に使われているものとズレているような気もしないでもありませんが、2000円です。ツッコミますまい。)

アプリと時計とのペアリングはあっけない簡単さで終わりました。

 

さて本題の血圧計測へ行きましょう。血圧モードで測定するとこんな感じ。

116の69か。えっ、凄い良い値じゃね。最近見たことないし。何も隠しませんが、高血圧です。普段、このような数値を見ることはありませぬ。そこで愛用のPanasonicをば取り出しました。こちらはやはり腕で測るタイプの小さなものですが、カフで圧力かける方式です。こちらの数値は、病院でプロの人に測っていただく数値とまずまずコリレーションがとれております。そちらの結果がこちら。

148の88、高いですけど、これが多分正解。するとスマートウオッチ駄目なのか。しかし、気付いていましたよ。

148/88 = 1.68 (Panasonic EW-BW10)

116/69 = 1.68 (スマートウオッチ)

つまり、収縮期と拡張期の比そのものは一致しているのです。前回の調査で、SBP2から血圧を推定するのは良いけれど、基準となる絶対値はどうやって決めているのか疑問に思ってました。多分、スマートウオッチ内部には、その辺を経験的に推定するアルゴリズムが入っているのだと思いますが、高血圧オヤジの特性は多分それから外れておると。私の場合

スマートウオッチの測定値を1.28倍するとカフ式測定器と一致

することが判明しました。ま、この1.28倍というのがほぼ定数的に扱って良いものか、条件により大きく変動するものかは分かりませぬ。もう少しいろいろ測定してみないと。

でも2000円だし。1.28倍するだけだし。結構使えるじゃん。

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