前回、チキンの肥育データ ChickWeight サンプルデータセットを開いてみました。グラフは描いたものの白黒で地味。確かR言語にはもっと「エレガント」なグラフを描ける機能があったのでは？そう思って探して思い出しました ggplot2であります。今回はこれを「インストール」してChickWeightに再挑戦。
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ggplot2のインストール
ggplot2は、Tidyverseという data science 向けの大きなRパッケージの一部であるようです。この際ということで、Tidyverse全体をインストールしてしまいました。
何で gg なのという疑問を持っていたのですが、”The Grammar of Graphics”という御本に基いているからみたいです。ggplot2のホームページは以下に。
なお、ここから辿れるGitHubに、多分印刷したらレターサイズの表裏になるであろう「チートシート」がおいてありました。これが中々お役立ちじゃないかと思います（エレガントなプロットツールなのでチートシートもカラフルで分かり易いです。）
Data visualization with ggplot2::CHEAT SHEET
さて、GUIであるRStudioを使わせていただいているので、Packageのインストールは、右下のウインドウのPackageタブのInstallボタンを押せば開始できます。
ボタンを押せば以下のウインドウが現れてきます。入力するのはPackagesの欄だけで済ますが、数文字入力すれば候補となるパッケージ名がずらずらと列挙されるので、簡単に入力できます。
ggplot2を使ってさっそくプロット
Installとは別に、毎回のセッションにて、使用するライブラリは宣言が必要みたいです。RStudioはセッションをセーブして再開してくれる機能があるので、それに頼っていると忘れてしまいそうですが。
とりあえずggplot2の基本機能でX軸をTime、Y軸をweight、そしてDiet（餌の種類）毎に色を変えた散布図を描いてもらいました。指令はこんな感じ。
library(ggplot2) ggplot(data=ChickWeight, aes(Time, weight, color=Diet))+geom_point()
上記の結果がこれ。
前回にのcoplotと比べると、華やかなだけでなく、分かり易いんでないかい（個人の感想です。）
ggplot2のマシマシ・プロット
ggplot2が良いのは、華やかさだけでなく、プロットの途中経過を保存しておいて、後から指令を付け加えていけるところみたいです。グラフを描くと、思っていたのと違う、という件が多いからな。
そこでggplotの指令を変数に保存しておいて、後からfacet(切り口とでも訳すべきか？）を追加してみました。Dietをfacetとして４つの小グラフを描かせてみようという意図です。指令はこんな感じ。
g = ggplot(data=ChickWeight, aes(Time, weight))+geom_point() g1 = g + facet_wrap(vars(Diet)) g1
結果はこんな感じ。あれあれ、地味な黒丸に戻っちゃいました。
そこで鳥さんID番号で色変させてみることにいたしました。変数作り直してみましたが。
g2 = ggplot(data=ChickWeight, aes(Time, weight, color=Chick))+geom_point()+facet_wrap(vars(Diet)) g2
鳥さんID番号で、各鳥さん毎の経緯も分かるし、餌の４種類でグラフが分かれておるしで、前回からすると格段の進歩じゃないかと自画自賛。
でもね、肝心のものが抜けていないか。タイトルが。そんなときの追加は簡単。
g3 = g2 + labs(title="ChickWeight") g3
タイトルを追加したものがこちら。前回のつれないグラフからすると格段に見栄えがようなりました。
ううむ、今後はggplot2だな。coplotごめん。