SDR(Software Defined Radio)のお勉強をしていた筈が、いつの間にかScilabそのものの練習になってました。まだまだわかっちゃいないScilabの練習は続けつつ、SDRよりに軌道修正。今回からScilabのCommunication toolbox(comm_tbx)を使ってみます。
※「手習ひデジタル信号処理」投稿順 Indexはこちら
※動作確認に使用させていただいているのは、Scilab 6.1.1(Windows版)です。
SCILAB communication toolbox
偉大な(しかしお値段も偉大な)某ソフトウエアに communication toolbox あり。わずかな期間でしたが私も使ったことあり、強力かつ行き届いたツールボックスであります(ただし本体ソフトウエアとは別料金。)Scilabの同名のツールボックスは、それとくらべちゃいけない(小さな)ツールボックスだと自身の説明資料の中に書かれてありました。しかし無料。ありがたや。ツールボックスのホームページが以下に。
勿論、SDRは念頭にあり、上記のページ内には以下のチュートリアルページもありました。ズルズルとcomm_tbxを動かしていたらSDR分かるようになるのかしら。※2023年3月16日加筆訂正:下記ページにはいろいろテクニカルなことが書かれていたのでチュートリアルと早合点しましたが、トレーニングコースのお誘いのページです。場所はフランス、ツーロンとな。
Technics in software defined radio (SDR)
SCILAB、comm_tbxのインストール
つべこべ言わずにツールボックスをインストールしてみます。Scilabの「アプリケーション」メニューからATOMを開けばインストールは一撃っす。以下は既にインストール済の状態なのでアイコンが緑になってますが、信号処理カテゴリから “Scilab Communication Toolbox” を選択してインストールボタンを押すだけです(要Scilabの再起動。)
上記にて変調/復調を中心に、SDRに使いそうな各種のお道具が一式使えるようになってます。あざーす。
動作確認かねてお試し
テキトーにサンプルコードなどを眺めながら動作確認であります。まずはシンプルなところということで ASK変調のwaveformオブジェクトというものを初期化し、コンステレーションプロットしてみました(本当は’ask’の後にいろいろパラメータをつけるのだけれど、今のところわけわからないので全部デフォルト。)
生成されたコンステレーションプロットが以下に。星はI=1とI=-1に2つだけ。あったり前か、ASKだものね。
さて、実際に変調された波形を作るのに疑似乱数系列(偏りないようになっているのだと思います。知らんけど)が必要。それは以下のように一撃で生成可能。
さて今度はFSK変調波形、シンボルはM=2、つまり1bit/symbol指定で、変調指数は0.5(ミニマム)
短い変調波形をプロットしてみると、なんだかな~。よくわからんな~。
PSD(Power Spectral Desnsity)プロットはこんな感じ。
無線素人でも雰囲気でそうな気がしてきた。ホントか?単なる錯覚じゃないか。