アナデバ社(ADI社)のWeb記事『StudentZone』の2024年9月号(和文版)の実習2回目。前回からエンベロープ・ディテクタ、包絡線検波器してます。前回LTspiceシミュレーションでは入力のAM変調波形生成がメンドかった。今回は実機はAnalog Discovery2で入力波形を生成したのですが一撃っす。
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※学生でもないのに勝手に実習をさせていただいておりますアナデバ様の記事(日本語版)が以下です。
実機回路
前回シミュレーションしたのは、ダイオード1個、抵抗1個、コンデンサ1個のまさにミニマリスト的?な回路でした。前回回路図の「核心部分」が以下に。
流石に、お惚け老人でも上記回路を組み立てるのはお楽(部品の型番を虫眼鏡で調べること以外は。)例によってブレッドボード上に実装したところが以下に。
入力波形の設定
アナデバ様の元記事では、アナデバ製ADALM2000を使い、AM信号を生成するのにMath機能を使ったりしているみたいです。しかし、Digilent製Analog Discovery2には、波形生成のためのWaveGen機能の1モードとして、その名もズバリ modulation というモードが存在します。
そのモードを使えばAM変調など赤子の手を捻るような(不適切なたとえ)もんです。こんな感じ。
搬送波の条件にプラスして、AM変調のところにチェックを入れて設定するのみ。緑の搬送波、青の変調波からAM変調波形(黄色)が見事に生成されるみたい。前回の入力信号波形の生成に比べたら、とってもお楽。
実機動作確認
既に前回シミュレーションで波形を確認済なので、実機波形を観察するのみ。こんな感じ。黄色(搬送波の周波数が高いので潰れてベタ塗状態デス)が入力波形、青色が上記の回路を通過した「包絡線」の波形です。
ちょっと歪んでいるところの考察は無いデス。いいのか、そんなことで。
なお、アナデバ様の元記事でもC1のチョイと大きいコンデンサを外してみよとあるのでやってみましたぞ。すると波形はこんな感じ。
ここは、見事というか、あったり前に青の出力信号が「半波整流」されておる雰囲気がありありと見えます。この場合は歪んでいるところはないね。そういうこってす。