お手軽ツールで今更学ぶアナログ(219) 可変ゲインアンプその2

Joseph Halfmoon

アナデバ様のWeb記事『StudentZone』の2024年12月号(日本語版)の実習2回目。前回は可変ゲインアンプ(VGA)のLTspiceシミュレーションのみでお茶を濁しました。今回はシミュレーション済の回路をブレッドボード上に実装、シミュレーション通りに動いているのを確認。チョロい筈なんだが老眼の老人はヤバいよ。

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※学生でもないのに勝手に実習をさせていただいておりますアナデバ様の記事(日本語版)が以下です。

ADALM2000による実習:可変ゲイン・アンプ

可変ゲインアンプの回路を再掲

前回、シミュレーションしたVGA(variable gain amplifier)の回路図を再掲。VGA0_sim_schematicEC

前回コマケー話を書いてしまいました。上記のシミュレーションはOP07(元のWeb記事の回路図でも)、しかし記事の部品表と実体回路図ではOP97。これはOP97のモデルがLTspiceのデフォルトには含まれておらず、一方OP07は、アナデバ製学習用部品キットADALP2000には含まれていないということからの妥協案?かと。

しかし当方手元にはOP07の在庫もあり。今回はシミュレーションと実機で同じ部品であわせることにいたしました。実験用の部品箱のOP07とラベルを貼った枠から8ピンDIPのICを摘まみあげて回路を組み立て電源ON。しかしVGAの筈がピクリとも動きませぬ。おかしいな。。。といってみたらばあろうことかOP07ではなく別の部品(まったくピン配異なる)でした。あちゃー壊れたかも知れんな。老眼で薄くて小さいマーキングが読めないのよ。。。虫眼鏡で確認するのを端折ったばっかりに大失敗デス。

気を取り直して本物のOP07に差し替えたら動きました。当然。

実機回路とその動作

以下は、ちゃんとOP07でブレッドボード上に組み立てたVGA回路っす。VGA_BB_EC

W1および、W2には元記事で指定された通りの入力信号を印加してます。Digilent製Analog Discovery2での波形設定は以下のごとし。VGA_C1_PWR

上記の設定であると、1秒おきにVGAのゲインは2倍と3倍をいったりきたりすることになります。

まずは2倍のときの現物波形が以下に。黄色が入力(W1)波形、青色がVGAの出力です。ゲインはほぼほぼ2倍ね。VGA_2X

 

つづいてゲイン3倍のときの現物波形。VGA_3X

ちゃんと回路部品組み立てればシミュレーションどおりだ。あたり前か。

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