
LTspice配下のExampleフォルダ内Educationalフォルダ所蔵の回路図を経めぐってます。前回はコーンフィルタでした。今回は「カーブトレース」です。バイポーラトランジスタ(NPN)のDC特性のシミュレーションです。以前にやったような気がしますが、生成AIのお教えに従って復習してみるの回っす。
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※アナログデバイセズ社のLTspiceのガイド、ヒント、便利な情報については以下へ。https://www.analog.com/jp/resources/design-tools-and-calculators/ltspice-simulator/ltspice-recommended-reading-list.html
DC特性関係の過去回
忘却力の老人はすっかり忘れてましたが、割と最近の過去回で今回と同じ
curvetrace.asc
を練習に使わせていただいているのが以下です。
SPICEの小瓶(52) LTspice、DC解析の小ネタ2つ
しかし、その当時はLTspiceの回路図を生成AI(無料版)で「読み解く」ことが可能だと思っていなかったのでやってません。今回は、DC解析の回路を読み解けることを確認してみたいと思います。
※実デバイスでのDC特性の測定は以下の別シリーズ過去回でやってます。ただしバイポーラではなくてMOSFETです。
部品屋根性(103) MOSFET、BSS138、DC特性を測ってみる
curvetrace.asc
ここで赤丸、黄色枠はアナログ素人老人が勝手に書き加えたもの。I1の電流源、V1の電圧源ともに DCシミュレーション用に「0.」 という値が設定されてます。下方の、.dc ディレクティブでそれぞれの値の掃引値が指定されているので無くても良くない?と一瞬思いましたが、削除したらエラーになりました。
ここでGoogleの生成AI Gemini 2.5 Flash様に上の回路図をご覧いただいた「おまとめ」が以下に。
Gemini様は何でも分かるのね~。そしてスイープについても詳しいところまでちゃんと見抜いているみたい。こんな感じ。
ついでといっては何ですが、トランジスタの出力特性についてもお教えいただきました。
何でもご存じなのね。
シミュレーション結果とその変種
ほとんど「飽和モード」部分なのでイマイチ面白みがない?
デバイス1種類だと面白くないので、ターゲット・デバイスを2N2222から、2N3904に変更して再シミュレーションした結果が以下に。
2つのデバイスのシミュレーション結果を並べてみると差は明らか。ホントか?