
LTspice配下のExampleフォルダ内Educationalフォルダ所蔵の回路図を巡回中。今回はフォノアンプの回路。オーディオ分野には碩学、泰斗、プロフェッショナルの方々がいらっしゃります。素人老人が触るのも怖れ多いのだけれども、フォルダ内巡回していると登場は避けられませぬ。RIAAイコライザだと。大丈夫か?
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※アナログデバイセズ社のLTspiceのガイド、ヒント、便利な情報については以下へ。https://www.analog.com/jp/resources/design-tools-and-calculators/ltspice-simulator/ltspice-recommended-reading-list.html
フォノイコライザアンプ
現代においても、フォノイコライザアンプに親しんでいる方々は結構多いみたいです。「親しんでいる人」即、マニアかプロフェッショナルと想像してしまいます。まあね、アナログ・レコードの再生に用いる(アナログ・レコードの信号レベルがとっても低いので、ライン・レベルの「普通」のオーディオ信号まで持ち上げる)回路です。アナログ・レコードに傾倒されている姉貴兄貴の皆さまであればお使いかと思いますが、スマホでYouTube見ているお惚け老人には無縁。それでも昔はアナログ・レコードも買ってたんだが。
LT1028
今回のExample回路図のお名前は以下です。
phono.asc
回路をみれば、オペアンプを使った非反転の増幅回路デス。その中心を成すオペアンプがアナデバ様の以下のオペアンプです。
LT1028
「超低ノイズ・高精度・高速オペアンプ」です。どのくらい「人気で」「貴重な」OPAMPかは、秋月電子通商殿の通販ページ御覧になるといいかもしれないデス。
普段、上記LT1028の十分の1のお値段のOPAMPでも滅多に使わぬ(使う必要のない回路しか作らない)老人です。もっとお手頃価格で満足なことしかしない素人老人にはモッタイナイ逸品デス。なお、データシートを拝見すると以下の一文あり、引用させていただきます。
LT1028/LT1128の電圧ノイズは50Ω抵抗のノイズ以下です。したがって、低ソース・インピーダンスのトランスジューサまたはオーディオ・アンプのアプリケーションでは全システムのノイズに対するLT1028/LT1128の影響は無視できます
どうよ。50Ω抵抗の持つ物理的に避けられないノイズよりチイセーと。大したもんだ。。。
お惚け老人が勝手に赤枠つけたところが、今回のExample回路の「多分」ミソ、なんであります。RIAA(Recording Industry Association of America)が規格を定めた、イコライジングを行うための回路部分であろうと思います。
いつものように、Googleの生成AI、Gemini様にRIAAの規格についてお教えいただきましたぞ。
おお、そういわれてもなあ、お惚け老人にはインピーダンスの暗算などできんし、計算する気力もないわいな。それぞれの周波数でインピーダンスを計算してゲインを求めれば良いのですかね。メンドクセー。
RIAAカーブについては、以下のWebページが勉強になりました。
フォノイコライザーについて Vol.2 RIAAカーブ編 Ⅰ
たしかに、こんな感じなのかもしれんですな。しかし、素人老人にはなかなか奥深すぎる。。。


