UbuntuおよびRaspberryPi OSを使っているとき、ほぼ無意識に apt update、apt upgrade している自分がいます。更新ファイルが多数であればほぼザルなのですが、少ないと妙に目に留まることがあります。今回はそれです。Raspinfo です。あれ、なんだっけこのコマンド?使ったことあった?
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冒頭のアイキャッチ画像に今回、目にとまったシーンを掲げました。RaspberryPi OS (bullseye)上でほとんど機械的に sudo apt upgradeしたときに現れた更新対象の一つです。
raspinfo
いかにもラズパイ専用のコマンドで、何か情報を提供してくれそうな感じです。でも自分、過去に使った記憶がありません。「ラズパイ、もぐりだからな」などと自嘲しましたが、気になって調べてみました。
man にも info にもエントリは無しです。実体はシェルスクリプトでした。機能は単純であります。特にオプションなどはありません。走らせるとラズパイ関係の各種情報を画面にダンプするとともにキメウチのファイル名 raspinfo.txt にも書き出してくれます。
標示される内容の一部は、普段から目にしているようなファイルの内容であったりコマンド出力であったりするのですが、
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- 各種ファイル、コマンドから情報を集め、一部sedで見やすく処理
- コマンドには適切なオプションなど指定してくれている
- ファイル、コマンドは複数組み合わされることがあり、各所に「散在」している情報をまとめて見られる。
というなかなか便利なものです。なんで今まで使ってなかったんだろ~。モグリだから仕方ないか。
出力される情報は多岐にわたってます。手元の版では以下のとおり。
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- System Information
- Videocore information
- Filesystem information
- Package version information
- Networking Information
- USB Information
- Display Information
- config.txt
- cmdline.txt
- raspi-gpio settings
- vcdbg log messages
- dmesg log
- EEPROM
たとえば、最初の System Information のところの出力をみるとこんな感じ。
普段から「断片的」に見てる情報ですが、「よくまとまってるじゃん」という感じ。raspinfo一発あれば、いろいろコマンドとかファイル名とか覚える必要なくね。
あるいはVideocore infomationは以下です。
後ろの方に log とかも含まれていて、ダラダラとlogが含まれていたりするので、網羅的で「何かの追及」には適する感じがしますが、ファイル的には結構長いです。
普段使いで特定の項目を見たいということであれば、各情報項目は独立しているので、よく使う部分のみを抽出して独立のスクリプトにすると便利かもしれないです。個人の感想っす。