前回に引き続き、Scilabの使い方編続きです。2次元(画像)の信号処理をしようとして気づきました。素のScilabには画像入出力の関数が見あたりません。しかし「充実したモジュール」群から適切なものをロードしてやれば画像入出力どころか何でもできる?っと。今回はScilabのモジュール管理 ATOMS を使ってみます。
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※動作確認に使用させていただいているのは、Scilab 6.1.1(Windows版)です。
Scilabのモジュール管理、ATOMS
最近のIDE化?されたほぼすべての処理系は自身のモジュール・マネージャなどが組み込まれており、メニューとウインドウをクリクリやるだけで各種拡張モジュールなどをインストールしてくれます。とってもお楽。Scilabも例外ではありません。ATOMSというマネージャさんが組み込まれてました。
さて、上記のメニューからATOMSを呼び出すとこんな感じ。
なにやらカテゴリわけされたフォルダが並んでます。今回は「画像の入出力」がしたかったというのがモチベーションなので、「画像処理」を選んでみます。こんな感じ。
中に2つモジュールがありますが、今回は一番最初にある、
Image Processing and Computer Vision Toolbox
なるモジュールを選んでみます。かなりテンコ盛りのモジュールみたいっす。念のため上記モジュール(以下 IPCV と略します)のホームページが以下です。
ATOMSのページ
Image Processing and Computer Vision Toolbox
IPCV自体のホームページ
さて、先ほどのウインドウの下の「インストール」ボタンを押した後のウインドウが以下に。
インストールが終わり、何やらフォルダのアイコンが緑色になると同時にScilabの再起動を促すメッセージがでてます。
Start IPCVとあり、IPCVがロードされているみたいです。
IPCVを使ってみる
helpも使えるようになっているみたいなので、まずはhelpブラウザを立ち上げてみます。ありました、下の方にIPCV関係のヘルプが追加されてます。
IPCVだけでとんでもない量だな。これ読むだけで確実に日が暮れます。まあ、とりあえずやりたいことは画像ファイルの読み込みと表示なので、
Image Reading, Display and Exlploration
というフォルダから imreadを開いて、その使い方を眺めてみます。以下で何やら画像が表示されるらしいデス。
よく見るお猿の顔だあ。