シリーズを振り返ってみたら、OPアンプは、ヒステリシスコンパレータとかちょいとメンドイ奴らをたしなんでいるのに、定番中の定番、反転増幅回路とかやってなかったです。そこで夏のオペアンプ祭り(なんだそりゃ?)ということでド定番回路を嗜むことにいたしました。ただね、1個じゃ寂しいです。そこでさしかえできる4種盛りで賑やかし。
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今回「嗜んでみる」OPAMP4種
冒頭のアイキャッチ画像に集合写真を掲げましたのが4種のOPAMPどもです。いずれも
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- 8ピン、両電源、1回路入りでピン配に互換性のあるもの
- 多少の出入りはあるけれども「普通の」汎用高精度オペアンプ
です。製品ページが以下に。なおNJM741Dは古いデバイスなので、メーカサイトには製品ページなく、NJM741Dのリンクの先は秋月殿の通販ページです。
実験用の回路
実験用の回路は以下の通りです。4種のOPAMPに対してまったく同じ回路(まったく同じブレッドボード上、OPAMPのみを差し替えしております。)
反転増幅回路なので
Vout = -(R2/R1) * Vin
という関係でありますな。R2/R1=10kΩ/1kΩなので10倍の反転増幅回路となる筈。
実際にブレッドボード上に配置したものが以下に。以下写真ではOP07載っていますが、他の3個とも使っていない3端子の違いを無視すれば(放置しても良いハズ)差し替え可能なピン配置デス。
OP07の場合
まずは時間波形。黄色C1が入力波形、青色C2が出力波形です。入力波形はオフセット0V、振幅100mV、周波数1kHzの正弦波です。ほぼ10倍の反転増幅してますな。
ボード線図を描いてみると、カットオフ周波数は32kHz付近にあるもようです。
NJM741Dの場合
同じく時間波形。黄色C1が入力波形、青色C2が出力波形です。入力波形はオフセット0V、振幅100mV、周波数1kHzの正弦波です。これまたほぼ10倍の反転増幅してますな。さきほどの波形と当然ながらクリソツ。
ボード線図を描いてみると、カットオフ周波数は100kHzやや下付近にあるもようです。
TL081の場合
時間波形は、当然ながらクリソツ。
ボード線図を描いてみると、カットオフ周波数は200kHzを超えとるようです。
OP37の場合
時間波形は、当然ながらクリソツ。
ボード線図を描いてみると、カットオフ周波数は1MHzを超えとります。この中では断トツに速い方だわな。
OPAMP4種盛り。さらっとなぜただけなので物足りない?