別シリーズにて赤外線リモコンの波形などパソコン上で生成しておりました。計算ばかりで実通信できていなかったのは必要な940nmのIR-LEDが手元に無かったから。ここに来て入手いたしました。これで実際にIR-LEDを駆動して赤外線を飛ばせると。ちゃんと別件にて「受け取る」方も準備済なので一撃で送受信できる筈、ホントか?
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準備済の送信ドライブ波形
送信側は、以下の記事にて、みんな大好きPIC16FマイコンをつかってIR-LEDを駆動できる「ハズ」の波形を生成するように準備済です。
PIC三昧(23) PWM+TIMER+DSM、赤外線リモコン波形、PIC16F18855
上記ではNECフォーマットに準拠する「つもり」で38kHzのサブキャリアなどを生成してます。ただし、赤外線リモコンのフレーム(32ビット単位の送受信が基本)をエンコードしているわけでなく、上記は「0」と「1」を交互にダラダラと流し出しているだけです。
入手した赤外線LED
秋月殿から入手のLEDが以下に。ピーク波長940nm品です。
準備済の受信側
赤外線LEDを駆動して赤外線を飛ばしても目に見える筈もなく、そのままでは動いているのだかどうだか分かりませぬ。そこは既に以下の過去回で準備済であります。
部品屋根性(106) Sharp GP1UXC41QSで赤外リモコンの波形を再取得
これで「0」と「1」が交互にやってくるならばOKっと。
今回の実験回路
実験の回路図が以下に。左が送信側、PIC16F18855で生成した波形をNch MOSFET、2N7000に「突っ込んで」今回入手のIR-LEDを駆動してます。なお、2N7000にしたのは、LTspice(アナデバ様の回路シミュレータ、無償で使える)のデフォルトでモデルが含まれている小信号用のMOSFETだ、ということにつきます。
受光側は上記の過去回でリモコン波形を観察するのに使ったシャープ製のリモコン受光ユニット使用です。受光ユニットの出力をDigilent Analog Discovery2のオシロ機能で観察です。
実機動作
上記回路をブレッドボード上に実装し、受光ユニットのOUT信号を観察したものが以下に。送信とは逆相になっているので、長めのパルスが1、短いパルスが0に対応しております。パルスの長さを測れば0,1に復号できるです。
上記波形を拡大、0のときの時間幅を観察した様子。規定では562μsの時間が見えればよろしいハズ。だいたいOKね。
つづいて1のときの時間です。562x3倍でだいたい1.7ms幅くらいのパルスであればOK。
送信側から受信側に信号が伝わっておりますな。