前回、アナデバ社(ADI社)のWeb記事『StudentZone』、2023年12月号で更新が止まっていると気をもんだのですが、どうやら大丈夫みたいです。2024年2月号のQuizの解答がありました。解答があるということは本文もあるのだよね。。。まだ恒例のWebページのURLには本文掲載されていないのだけれど。
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前回、『StudentZone』の行く末が気になって、2023年12月号の実習の途中、シミュレーションまで「止めて」ました。今回は既にシミュレーションした内容を実機で実験していきます。
200Ωの抵抗なかったら100Ω2個で代替せよ、とわざわざ書いてあったのはADALP2000部品キットには200Ω抵抗が入ってない、からですかな、多分。当方在庫も220Ωはあるのですが200Ωは無。お言葉どおりにいたしましたぞ。
ネットワークアナライザの設定
『StudentZone』自体は、アナデバ製ADALM2000を使って測定することになってます。繰り返し述べているとおり、当方ADALM2000を持ち合わせていないので、Digilent Analog Discovery2(AD2)利用です。これら2機種は「ほぼほぼ」等価な測定が可能です。しかし今回、ネットワークアナライザの設定がピタンコにできないところを発見。
『StudentZone』の指定は
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- 100kHzから30MHzまでスイープ(ステップ刻み100)
- 振幅1V
- オフセット0V
- magnitudeは-60dBから+40dBまで表示
- phaseは+180°から-180°まで表示
- チャネル1をリファレンスとする
ここで問題であったのはスイープ上限の30MHzのところです。ADALM2000では30MHz可能であるようですが、AD2の場合上限25MHzとなってました。ノージンジャー(しょうがない)ということで受け入れましたが、AD2の方が微妙に速かったんじゃなかったっけ。。。コマケーこというとステップ刻みも100ではなくて101と指定です。
ボード線図
実機測定したボード線図が以下に。
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- L=1mH、Rs=RL=200Ω
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- L=10μH、Rs=RL=200Ω
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- L=1mH、Rs=RL=1MΩ
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- L=10μH、Rs=RL=1MΩ
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- L=1mH、Rs=RL=200Ω、Lに並列に100pFを入れてみた
この設定は、Quizの下でExtra Experimentsということでやってみろ、と書かれているものです。こんな感じ。
インピーダンス・メータ機能で測定した1mH部品の値
ついでということでAD2のインピーダンス・メータ機能(@1kHzでインピーダンスを測定する機能)でインダクタンスを測定してみた結果が以下に。
まあ手は動かした。頭は使ってないっすけど。