前回はごたくを並べながらアナデバ様のLTspiceシミュレーションだけでお茶を濁してしまったBJTのエミッタ接地増幅回路とスイッチング回路です。「現物は次回か」と書いてしまったので、今回は現物の動作確認。まあシミュレーション通りだけれども。忘却力の年寄、お約束のやらかしはあり。電源つながねば回路は動かねべさ。
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前回の回路図再掲
以下は前回シミュレーションしたLTspiceの回路図です。使用している小信号用のBJT(バイポーラ・ジャンクション・トランジスタ)は、「シリコンバレーの老舗、フェアチャイルド・セミコンダクタ以来の」2N3904(現オンセミ製)です。LTspiceにモデル・パラメータが含まれているので、外部のモデルファイルなど不要で即シミュレーション可能。秋月電子通商殿でも購入できたはず。似たようなNPNトランジスタとして、日本で人気の(オリジナルはディスコンだけれども)2SC1815と比べると、端子配列が「米国式?」です。現物を扱うときは注意しないといけませぬ。
上記をブレッドボード上に実装したものが以下に。たったこれだけの回路を組むのが前回メンドくて止めたのよ。。。
現物動作とシミュレーション結果
今回もお約束。最初上記左側のエミッタ接地回路を動かしたら、全然増幅しないではありませんか。愕然。でもよくみたら電源接続してね~。電源つながないで動くわけないじゃん。
以下は前回のシミュレーション結果の再掲です。黄緑は入力、1kHz、オフセット500mV、振幅500mVの三角波です。ピンク色がエミッタ接地増幅回路(予定は2倍増幅)の出力。赤色がエミッタ接地ではあるけれど「スイッチング風味」に変更した回路の出力です。
まずは、現物、エミッタ接地増幅回路の動作。黄色が入力の波形。1kHz、オフセット500mV、振幅500mVの三角波。青が回路出力。
つづいて、スイッチング回路です。黄色の入力波形は上と同じ。青が出力波形です。ほぼほぼ0Vから5Vまで「スイッチング」するので上記とはY軸のDivが異なってます。
まあ、ほぼほぼシミュレーション通り。当たり前か。