久しぶりにラズパイPicoです。辺境の老人のもとにも「Pico 2」やってまいりました。文明開化。前のPicoに搭載されていたRP2040は、デュアルコアのArmを搭載してましたが、コアはお手頃なやつでした。しかし今回Pico 2は、デュアルArm M33だけではなく、デュアルRISC-Vも搭載とな。どうなってるんだ?
※Pico関係投稿一覧は こちら 『Pico三昧』は一覧の末尾付近にひっそりと。
スイッチサイエンス殿に発注してあったRaspberry Pi Pico 2、ネコポスにて郵便受けに入ってました。現物が以下に。
ボードサイズも、部品配置まで、旧Picoとよく似てます。「Pico 2」と書かれていなければ間違いそうです。
しかし、搭載されているRP2350マイクロコントローラ、ただものではありませぬ。プロダクトブリーフが以下に。
なんと、デュアルArm Cortex M33とデュアルRISC-V(Hazard3)搭載(物理的に搭載しているコアは4個あるということだね)であります。その割にはお求めやすい価格設定デス。
ラズパイPicoに精通した姉貴兄貴の皆さまは御存じのとおり、ラズパイ財団様的には
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- RP2040
- RP2350
型番の4桁目(千の桁)はコアの数である、と。旧PicoはArm Cortex M0+2コアだったので、2でした。Pico 2搭載のRP2350も4桁目は2です。物理的には4つあるけど、同時に使えるのはArm2個か、RISC-V2個ってこってすか? 型番的には。
また百の桁はコアの種別らしいっす。M33だから3?知らんけど。十の桁はRAMの量ね。対数表記らしいので、5ってことは旧Picoのほぼ倍ってこと?
Arm Cortex-M33は依然のM0+に比べるとかなり強力なコアです。「セキュアでプロテクテッドなモダンなアーキテクチャ」でArm v8命令セットです。浮動小数点ユニット他演算系のハードウエアも各種搭載しているみたい。強力よね。その他もいろいろ強化されいる現在組み込み業界で主流になりつつあるコアかと。
一方Hazard3と呼ばれているRISC-Vコアの方は、オープンソース実装みたいす。GitHubでソース公開されてます。ソースはVerilogです。RISC-Vコアとしては一番フツーの32ビット構成でないかと思われる RV32IMAC に、コマケー各種拡張を数々とりこんであるみたい。アリガチだけれどもローエンドの実装としては十分な感じでないかと。
使ってみるのがお楽しみだけれども、まずは足をはんだ付けせな。その前に、データシート読んどけ、自分。
1346ページもあります。RP2040のときは634ページだったのに。倍増以上だな。